北海道知事選、鈴木夕張市長で自民党が一本化に苦戦した理由は?

音喜多 駿

こんにちは、都議会議員(北区選出)のおときた駿です。

節分の2月3日ですが、妻の外出中は娘2人の留守を預かり、午後からは北区「北とぴあ」で行われた「歌う海賊団ッ!」のファミリーコンサートにお招きいただきました。

こういうイベントは子連れOKなので安心(笑)(むしろ子供のためのイベントだ)。

終演後、キャプテンと記念撮影。ご夫婦で劇団をやられているとのことで、こちらも夫婦で議員だと伝えたら「同じだな!」と言われました^^

今度はもっと大きなホールで北区でも公演してくださるとのことで、楽しみです。子育て中のご家族の方は、その際にはぜひご参加くださいませ。

鈴木直道・夕張市長(Twitterから)

鈴木直道・夕張市長(Twitterから)

さて、1月下旬から議論が続いていた北海道知事選の候補者選定ですが、紆余曲折があってようやく鈴木直道・夕張市長に与党(自民党)内が一本化されたようです。

北海道知事選 橋本氏擁立、断念か 自民道連、分裂回避へ(毎日新聞)

知名度の高い夕張市長が早々に立候補表明をし、すんなり当選確率の高い候補でまとまるかと思いきや、自民党道議たちの一部が反発。橋本聖子参議院議員が出馬に意欲を見せるなど、事態は複雑化していました。

この背景については、アゴラ・新田編集長も考察をあげておりまして、

北海道知事選:鈴木市長を敬遠し、橋本聖子を担ぐ人たちの不可解

私も特に北海道政に詳しいわけではありませんが、やはり長く地方議員を続けてきた守旧派タイプの重鎮たちには、鈴木市長は極めて扱いづらいのだろうなと推察します。

鈴木市長は決して「利権政治をぶっ潰す!」という、小泉純一郎氏や橋下徹氏のようなタイプではありません。

しかしながら、私が夕張に訪れたときに行政職員や市民の方々から聞いた印象では、「あ、そこに突っ込んじゃうの?!」という部分に天然で切り込んでいくタイプのように思えます(褒めてます)。

まあ、「あたりまえ」の感覚から地方政治を見れば、是正したくなることなんて沢山ありますからね…どんな地域であれ。。

そんな鈴木市長は早速、出馬表明と同時に「知事報酬30%削減」を公約に掲げています。これにも古い地方議員たちは軽々には賛同できないでしょう。

東京都でも都知事が給与を半減したことで「都議会議員の報酬も高すぎるのではないか?」という世論が高まり、テコでも動かなかった議員報酬見直し議論が一気に決着しました。

財政が厳しい北海道ではなおさらのこと、知事報酬削減が呼び水となってこうした議論が巻き起こりかねません。

こうした公約もおそらく、「議会に関係ない自分のことだから」と自民党地方議員には根回しなしで発表されているのでしょうし、他にも

「一見すると関係ないことだが、実は自分たちの利権が削られることにつながってしまう」

という政策が次々に打ち出されるのを、守旧派議員たちは心底嫌がっていることは容易に想像できます。

私としてはもちろん、こうした鈴木市長が次々と前例を覆して改革をされていくことを大いに期待をしております。

現職が圧倒的に有利で、全国的には「無風」となることが多い道府県知事選挙、北海道は野党が強いこともあって注目の選挙区です。


厳しいことも書いて嫌われてしまいましたが(苦笑)、何度も訪れた夕張は私も思い入れがある街。同世代としても遠方からエールを送りたいと思います。。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、あたらしい党代表、東京都議会議員、音喜多駿氏(北区選出)のブログ2019年2月3日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおときた駿ブログをご覧ください。