人生の質を下げるネガティブから解放されたいと思ったら?

2019年03月02日 06:00

マインドフルネスで幸せになる!マインドフルネスで幸せな社会を創る!マインドフルネスは、マサチューセッツ大学医学大学院(英語版)教授の、ジョン・カバット・ジン(Jon Kabat-Zinn)によって確立された理論になる。仏教がベースとなり心理学をミックスさせることで、ストレスに対応する手段としてマインドフルネスを提唱した。ビジネス、瞑想、スピリチュアル、など活用領域もひろい。

今回は、『1日1行マインドフルネス日記』(自由国民社)を紹介したい。著者は精神科医・医学博士の藤井英雄さん。対話形式・ストーリー仕立ての物語を通じて、ネガティブ思考を手放し積極的に生きるコツがまとめられている。近著に、ベストセラーになった、『1日10秒マインドフルネス』(大和書房)がある。

藤井さんは、マインドフルネスとは「今、ここ」に生きることで、ありとあらゆるネガティブ思考を手放し、ネガティブ感情を癒す素晴らしいスキルだと解説する。

■人生の質を下げるネガティブ

脳をコンピューターにたとえてみる。記憶された膨大な過去のデータはハードディスクに蓄えられている。そして現実に起こるすべてのことに対応していく力がメモリであり、メモリ上で動いているソフトやアプリと表現することができる。

(藤井さん)「メモリとはパソコンで行う作業を一時的に記憶する部品のこと。作業机業をする際、机が大きいほどたくさんのモノが載せられて使いやすいですよね。作業時に必要な容量といえどんなに優れたPCでもメモリの容量以上の処理をさせると動きが悪くなります。脳も同時進行でいろいろなことを処理すると疲れてしまうのです」

(同)「特にメモリをくうのがネガティブ思考ですから、いち早くマインドフルネスの状態となって、自分を客観視し手放しておきましょう」

マインドフルネスの瞑想は、Googleをはじめ、多くのグローバル企業で導入されて日本でも関心が高まっている。マインドフルネスを、うまく実行できれば、仕事のパフォーマンスは向上するだろう。しかし、内面へのアプローチは影響が大きいため、事前にメリットとデメリットについて理解することをお勧めしたい。

マインドフルネスを説明すると、どうしても抽象的になりやすいので、わかりやすい事例を紹介したい。これは、有名な話になるが、箱根駅伝で青学が躍進した秘密は「マインドフルネス」にあるといわれている。

箱根駅伝で3連覇の快挙を遂げた際、原監督は、調子の波が激しく、よいときはものすごい力を発揮するタイプの選手(秋山選手)を往路の3区に起用した。駅伝では、監督が乗った車が並走して声をかけることができる。どんな言葉をかけるかが選手の走るモチベーションを左右するのでモチベーションを上げる声かけが必要になる。

原監督が選手に向かって、「Perfumeのリズムでいくぞ!Go Go」と声をかけた。選手の顔がニヤッと崩れたあと、腕の振りが明らかに変化し、先頭を走っていた神奈川大学の選手を抜き去り、2年連続の区間賞にも輝いた(この模様はアーカイブなどでも確認できる)。マインドフルネスの効果で精神的な能力を引き出した好例といえよう。

■マインドフルネスを実践するには

画像は筆者撮影による

(藤井さん)「お釈迦様の悟りの心をルーツに持ち、仏教の枠組みをこえて進化したマインドフルネスはグーグルやインテルなどの欧米の大企業の社員研修に採用されて大ブレークして日本にも上陸してきました。最近はテレビでも紹介されるようになりましたので、みなさんもどこかでマインドフルネスについて聞いたことはあると思います」

(同)「10年前であればマインドフルネスを習得しようとすれば座禅道場や瞑想教室に入門するしか方法がありませんでした。しかし今では自宅で取り組むことも可能です。これだけ身近になったマインドフルネスですが、実際に取り組み、活用している人はまだまだ少ないのです。それはマインドフルネスのエクササイズが習慣化できないからです」

つまり、時間と場所を確保しないとマインドフルネスのエクササイズができないという誤解である。そのため、マインドフルネスライフを後押しするために本書の「1日1行マインドフルネス日記」が誕生した。毎日、1行だから、どんなに忙しくても継続することができる。マインドフルネスに関心のある方は手にとってもらいたい。

尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員

<新刊情報。4月18日発売>
波風立てない仕事のルール』(きずな出版)

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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