日銀による国債買入で長期ゾーンは実質減額か

2019年03月03日 06:00

日銀は2月28日の17時に「当面の長期国債等の買入れの運営について」を公表した。これは翌月、つまり3月の日銀による国債買入の予定表ともいえるものである。

ここで注目すべきものは、当面の月間買入予定の年限別の「1回当たりオファー金額」のレンジと、現時点で予定している日程の部分、特にその回数となる。

写真AC:編集部

残存期間については1年以下の短期債、1年超5年以下の中期債(さらに1年超3年以下と3年超5年以下に分かれる)、5年超10年以下の長期債、10年超の超長期債(こちらも10年超25年以下、25年超に分かれる)。そして、物価連動債、変動利付債に区分されている。

今回、回数に修正が入ったのが、5年超10年以下の長期債の部分となった。2月のオファー金額は3000~6000億円程度が5回であったものが、3月の予定はオファー金額が3000~6500億円程度に修正された上で、回数が4回に減らされていた。

オファー金額はレンジとなっているものの、一回あたりのオファー額は毎回動くようなことはなく、前回までの5年超10年以下のオファー額は4300億円となっていた。これがいくらになるのかは、次回の5年超10年以下の買入予定の3月6日に実際のオファー額を確認するまでわからない。しかし、トータルでみて、2月の4300億円の5回分の2兆1500億円からは減額されることが予想される。

たとえば4500億円の4回で1兆8000億円、もしくは4700億円の4回で1兆8800億円などが予想される。

新年度入りする4月から10年国債の毎月の発行額が2兆1000億円と1000億円減額される。これを意識しての減額となることが予想される。切りの良いところで一回あたり4500億円にするのではないか。

ちなみに10年債は今回も入札日の3月5日の翌日の6日に5年超10年以下の長期債の買入が予定されている。

28日の夕方の「当面の長期国債等の買入れの運営について」の公表を受けて、債券先物は売られたようだが、米債安の影響もあっての28日のナイトセッションの下落でもあったことで、それほどサプライズとして売られたわけではないと思われる。


編集部より:この記事は、久保田博幸氏のブログ「牛さん熊さんブログ」2019年3月2日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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