豊橋市がLGBT配慮で、学校制服の選択自由化!それ以上の意味

2019年03月03日 14:00

豊橋市議の長坂です。
赤ネクタイが制服です。

さて、個人的には朝ドラ決定以上の朗報です。

中学の制服、自由に選べる 豊橋市方針、LGBT配慮|中日新聞

愛知県豊橋市の佐原光一市長は1日、市立中学で、性別にかかわらず生徒が制服を自由に選べるようにする方針を明らかにした。運用開始の時期や詳細な実施方法は今後決める。

佐原市長はこの日の定例会見で、中学校1校で制服選択を自由化している千葉県柏市などの例を参考に、提案したと説明。「健やかに成長していくのに(服装に)制約は必要ないのではないか」と話した。

豊橋市教委などによると、性的少数者(LGBT)への配慮だけでなく、女子生徒から上がる「冬場にスカートをはくのは寒い」との声も考慮し、市教委が希望に応じて選べるよう検討を進めている。

市内の制服は、各学校が慣例で男子はズボン、女子はスカートと決めている。市教委は現在、選択制で新たに必要となる制服のサイズや価格設定などを議論しており、2019年度最初の中学校の校長会議で各校に自由化の方針を伝える。 

記事はこちら

このニュースには、単に「制服の選択自由化」以上の意義があります。

それは豊橋市が性的少数者(LGBT)の存在を認めた、ということです。

豊橋市議会で、ぼくが初めてLGBTの質問をしたのは、当選からおよそ1年たった2016年6月。

(1)LGBT等の本市の人口について
LGBT等、セクシャルマイノリティとされる方々が本市にどのぐらいいらっしゃるのか教えてください。正確な数字の把握がなければ、推計をお願いします。

結果として、次のような答弁が引き出せました。

 本市として、LGBT等の対象となる方の人数は把握しておらず、個人情報の観点から、今後も市全体での把握は難しいと考えておりますが、ある研究によりますと、青年期、成人期のLGBT層の比率は、男性1.0%、女性2.0%という結果が出されておりますし、ある大手の民間企業による全国エリアを対象とした調査によれば7.6%と算出されたというように聞いております。

 これを本市の人口で計算いたしますと、1.0%であれば3,800人、2.0%であれば7,600人、7.6%であれば2万8,880人という数値になります

しかし、この推計値を引き出すのにも、水面下で激しいやり取りが必要でした。
数値を言う≒(一定人数の)存在を認める≒対応を考える必要がある、となるからでしょう。

また昨年には、ココエール(子ども・若者総合相談窓口)の相談状況について、次の答弁をいただきました。

LGBTなどに関する相談は、2人の方から御相談がございました

実際に困っていて、市役所に相談した方がいるという「リアル」が市議会で出てきたのは、初と思われます。

イラストAC:編集部

この件については、初めてLGBTの質問をした当時、就任直後であった山西 新教育長が、ご自身が教鞭を取られたいたときの経験から、とても親身かつ熱心に動いてくださっていた、と認識しています。

研修や相談対応といった、内向きあるいは待ちの対応から、今回、積極対応に踏み込んだ一番はじめの成果が「制服の選択自由化」という学校領域(教育委員会管轄)であったのは、ぼくとしてはとても納得感があるものです。

実際、LGBTに消極的で反応が鈍い佐原市長が管轄の市長部局よりも、親身かつ熱心な教育長部局(教育委員会)を積極的に攻略してきた、というところもあります。

今回も、中日新聞記事をよく読むと、LGBTに言及しているのは教育委員会で、市長が会見でLGBTへ触れたかどうかの記述はありません。

山西教育長は、この3月で3年の任期が切れます。

再任の議案が、3月定例会に提出されており、もちろんぼくは積極的に賛成します。

今回の学校(教育委員会)での対応を機に、市長部局での動きも推進されることを強く期待するばかりです。

「いるかもしれない人」よりも「確実にいる、かつ困っている人」が優先的に考えられるのは、当たり前かもしれませんが、歯がゆい面でもあります。

だから「カミングアウト」して、存在を公にしてくださっている方は、施策を推進したい立場として、それだけでありがたいです。

同性同士の「婚姻届」にしても、「はじめから認められないから出さない」という判断は当たり前です。しかし、施策を推進したい立場としては、「出した人がいる」そして「断られた人がいる」というのは、議論や主張の拠り所として、大きな大きな価値があり、「意味がない」ことは全くありません。

では!

お知らせ

事務所開きと、活動報告会やります。是非いらしてください!
3月23日(土)10時~ 事務所開き&活動報告会
3月25日(月)19時~ 活動報告会 @中野校区市民館
4月8日(月)19時~ 活動報告会 @PLAT


長坂 尚登    愛知県豊橋市議会議員(無所属)
最年少・無所属で2015年の豊橋市議会議員選挙に、新人トップ当選。今の任期は2019年まで。ブログ総アクセス300万超。1983年豊橋市生まれ、時習館高校から東京大卒、コンサルティング会社で働き、10年間東京に。2012年にUターンし、15年まで商店街マネージャー。17年よりLGBT自治体議員連盟に参加。今も無所属。公式サイトFacebookTwitter:@naotoyo84


この記事は、愛知県豊橋市議会議員、長坂尚登氏のブログ 2019年3月3日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は愛知豊橋・長坂なおと のblogをご覧ください。

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長坂 尚登
愛知県豊橋市議会議員(無所属)

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