「元号に関する懇談会」の酷いメンバー表にあ然

2019年03月06日 11:30

「平成」を発表した当時の小渕官房長官(官邸サイトより:編集部)

政府は4月1日の新元号決定の直前に原案への意見を聴く有識者会議を開く予定だが、そのメンバーが明らかになったと報じられている。

懇談会は4月1日に首相官邸で開かれて、菅義偉官房長官が複数の元号原案を示して意見を聴取し、菅義偉官房長官が懇談会の結果を安倍晋三首相に報告するらしい。政府は衆参両院正副議長の意見や全閣僚会議での協議を踏まえ、同日の閣議で新元号を決定、直ちに公表する。

また、それに先立ち、安倍晋三首相が3月中に複数候補を皇太子さまに直接伝える方向で調整しているそうだ。

メンバーは、教育界から鎌田薫前早稲田大総長、マスコミから日本新聞協会会長の白石興二郎読売新聞グループ本社会長、上田良一NHK会長、民放連会長の大久保好男日本テレビ社長、それに、ノーベル受賞者の山中伸弥京都大教授、作家の林真理子氏、宮崎緑・千葉商科大教授榊原定征前経団連会長、法曹界からは寺田逸郎前最高裁長官も入るらしい。

有識者懇談会というが、元号についての有識者など誰も含まれていないのは、もはや、安倍内閣のブラックジョークとしか考えられない。引き受けた方もよほど自信があるのか。あとで問題が出たら公職などはぜひ責任をとって辞めていただきたい。

私は、公募もして、10~20くらいの候補について、国民的議論をしてよかったのでないかと思う。

元号とか、紙幣の肖像とか、大事なことを秘密主義でやるから不適切なことがしばしば起こる。

私はかつて首里の守礼門を二千円札の図柄にしたときに、「守礼」が中国皇帝に忠実であることのみを意味し、また、守礼門が皇帝の施設を琉球国王となるべき世子が三跪九叩頭して迎えるための施設であり、不適切と指摘した。

しかし、いまさら変更できないとか言って中国や韓国に媚びへつらいたい宮沢喜一大蔵大臣が強行したのだが、秘密主義で検討すると、こういうことが起きるのである。

大蔵省の役人もそれなりに調査するだろうが、こういう地方の歴史など気がつくのは難しい。

野口英世が借金踏み倒しの常習者であっておよそお札にふさわしくない人物であることも、問題になった。

情報公開をしすぎるデメリットもあるが、大きな間違いを避けるためには、情報公開による大衆チェックがいちばんいいのである。そのへんをうまく使い分けるべきだ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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