大阪W選挙:死に物狂いで挑む“大バカ者”の維新を支持する

市長選に回る松井氏(右、編集部撮影)、知事選に出る吉村氏(大阪市サイト)

大阪維新の会を大バカ者、などと言ってしまったら怒られてしまうだろうが、私は大まじめにバカをやってしまう人には一目も二目も置いている。

私が同じようなバカをやるかどうかは、その立場になってみないと分からないが、已むに已まれない思いで常識的には考えられない突飛な行動に出る人を非難する気にはなれない。

国の統治機構の在り方を見直すべき時期に来ているとかねてから思っているのだが、既存の体制にがっしり組み込まれている人たちには統治機構の在り方を見直し、これを少しでもいい方向に変えていくことなど不可能だろう。

国の在りようを変えるためにまずは地方の在りようを変えていく、というのが手っ取り早い。
大阪維新の会は、元々は道州制を展望しており、その一環として大阪都構想を提唱している、というのが私の理解である。

大阪府と大阪市の二重行政の無駄をなくし、日本の統治機構の在りようの見直しに繋げるために、私は大阪維新の会の大阪都構想を支持している。

大阪の維新の勢力が大きくなって大阪都構想を実現できるようになれば、いずれは、大方の国民が受け容れやすいような新しい道州制構想が政治の表舞台に登場するようになるだろうし、併せて、現在の衆参二院制を一院制にしたり、小選挙区制選挙を中選挙区制選挙に改めたり、さらには現在の国会を通年制の国会に改めたりといった、現在の統治機構の在りようを根底から改めるような本格的統治機構の見直し作業も進むようになるのではないか、と期待している。

松井大阪府知事も吉村大阪市長も、今のままでは死んでも死にきれない、と異口同音に言っているようだ。
今死に物狂いで大阪都構想の実現に向かって動いている、という証左だろうと思っている。

自分たちの地位や既得権を奪われまいとしている現職の議員や関係者の方々は何としても反対に回るだろうが、大阪維新の方々は、何重にも敷かれてしまっている維新包囲網を突破しようと懸命にもがいているように見える。

多勢に無勢で圧し潰されてしまう瀬戸際に、来ているのだろう。
計算高い方々は、多勢に無勢で圧し潰されそうな人の応援に回るようなことはまずしないだろう。

しかし、だからこそ、私は大阪維新の側に立つ。
彼らの志を無にしたくはない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年3月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。