安倍4選より退任で再々登板の可能性を残したい

2019年03月17日 14:00

自民党サイトより:編集部

二階幹事長の発言を機に自民党党則を変えて4選を可能にする可能性が議論されている。

まず、一般論とすれば、3期9年は世界の首脳と比べて長すぎるということはないし、4期12年も例外的ともいえない。

イギリスのサッチャーは11年、ブレアは10年だし、フランスではミッテランが14年、シラクが12年、ドイツのコールは16年、メルケルはすでに14年だ。中国では10年が原則になっている。日本の政党でも共産党の志位委員長は2000年から、公明党の山口代表は2009年から続投している。また、これといった後継者もいない。

では、安倍4選支持かといえば、それは留保したい。

ただ、反対といわないのは、トランプ大統領の存在だ。安倍総裁の任期は、2021年の末に終わるが、トランプが再選されたら同年の1月から4年の任期だ。そうなると、安倍首相をもって余人に代えがたくなるかもしれない。

もちろん、朝鮮半島や米中貿易戦争の行方とも関わってくる。
そのトランプ要因を別にすれば、安倍首相が余力をもっていったん退陣しつつ、再々登板の可能性を残すという手もある。憲法改正とか北方領土とか在任中にと焦るよりそのほうがいいかもしれない。

私がいちばん恐れるのは「安倍ロス」現象だ。小泉首相が退陣して誰がやってももの足らない気分が支配して、それが民主党政権の誕生という、少なくとも、後講釈としての評価であるが大惨劇につながった。そして、その反省を野党が適切にしているとは思えない。

それならば、安倍首相が後ろで支えるとか、ダメなら安倍再々登板ありうべしということで余力をもって交代するほうが政権が安定するかもしれない。

安倍首相も、あまり長いと疲労もたまるし、頭の中を空っぽにして勉強しなおしたい課題もあるだろう。
それに、支持率が低下して降板するより余力を残しておいた方が、次のチャンスに備えやすい。

いずれにしても、トランプ要因があるので、4選をやめたほうがよいとはよくいわないが、選択肢としてそういうこともありうべしということだ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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