一ハロオタとして眺めるNGT山口真帆さん騒動

2019年03月23日 21:00

ども宇佐美です。
昨日のアベプラで、ハロプロのオタク(いわゆる“ハロオタ”)視点からNGTの山口真帆さんを巡る騒動がどう見えているかという話をしたので、備忘録までに書き残しておきます。(ほとんどハロプロの話です。ハロプロの話を書くと荒れるので怖い。。。)

山口真帆さん(公式インスタグラムより:編集部)

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・まず大前提として私は18年来のライトなハロオタである。

・AKBグループよろしくハロプロもトラブルが断続的におき続けているが、流石に今回のNGTのケースは異常に映る。「こうなる前に問題が解決される仕組みを運営側は作れなかったのだろうか」というのが第一印象だ。

・ハロプロでスキャンダルが一番続いた時期は、2006〜2007年だった。加護ちゃんタバコ事件〜矢口真里リーダー就任から小栗旬とのスキャンダルで脱退〜藤本美貴リーダー就任からの庄司と岩盤浴で脱退、と中核メンバーのスキャンダルが相次ぎ、この時期はかなりファンとしては苦しかった。個人的にもこの時期はあまりにもグループが安定しないのでさすがにファンを止めようと思った時期でもあった。

・話はそれるが、矢口と藤本の間をリーダーとしてつないで小康状態を作ってくれた吉澤ひとみの頑張りがなければ多分本当にファンをやめていたように思う。当時吉澤に関しては「頼りになるリーダーになったな〜」などとファンとしては感心して見ていたが、本来ゆるい性格なので、今になって振り返ればかなりのプレッシャーの中で無理をしていて、それがあの事件の遠因になったのかもしれないなどと思う。彼女がしたことは社会的に簡単に許されることではないが、やはりハロプロにとっては貢献者なのでいつか舞台に戻ってきてほしい。

・ハロプロ、というかモー娘。、がこうしたスキャンダル続きの状態から落ち着きを取り戻したのは、藤本の後の高橋愛ー新垣里沙体制になってからのことだった。高橋愛は言葉でメンバーを指導するというよりは「圧倒的なパフォーマンス力で背中でメンバーを引っ張る」というタイプで、これをサブリーダーとしての新垣がサポートする、という良い関係が築けていた。今のハロープロジェクトの中核メンバーはこの二人のチルドレンとでも呼べる存在が多い。

・やはり中核メンバーがシンボルとして「あるべき姿」の見本を示すことでグループ全体に与える影響というのは大きいように思う。NGTには残念ながらこうした存在が見当たらず、それが山口さんの「真面目にアイドルやって何が悪いの」という発言にも出ているように感じるので、その辺は見直すべき点が多いのかなと思う。

・ハロプロの話に戻る。ハロプロにはモー娘。の他に複数グループが所属しているのだが、それぞれのグループにリーダーがおり、さらにハロプロ全体を束ねる「ハロプロリーダー」という存在がいる。初代は言わずと知れた中澤裕子だったのだが、2009年4月に高橋愛が2代目ハロプロリーダーに就任した。これも先ほど述べたようにハロプロの所属メンバー全体に「見本を示す」という意味でも、また風紀管理の複層化・自律化、という意味でも大きかったように思う。

・今でもハロプロでは何か問題があった時は、まず所属グループのリーダーがコメントを発し、それでもおさまらない時はハロプロリーダーがコメントを発し、事務所が対処すべきことは対処する、という体制が取れている(やや褒め過ぎかもしれないが)。比較して、NGTには風紀の問題をメンバー内で自律的に解決する仕組みがないというのもやはり問題かなと思う。

・あとはこのころからハロプロには「年功序列」という概念が定着し始めたように思う。これはモー娘。以外のグループが成長してきたとか、下部組織から研修を経て上がってきたメンバーが増えたとか、所属メンバーの年齢がやや離れ始めたとか複数要因あったのだが、いずれにしろそれまで絶対的な存在として君臨していた中澤から高橋にハロプロリーダーの座が移ったことで「改めて序列をはっきりさせておこう」という動機がスタッフにもメンバーにも生まれたことが大きかったように思う。

・というわけでハロプロの世界の序列は「人気よりも年功」である。これはメンバー同士を競わせないという事務所の方針によるところも大きいのだろうが、メンバー間の関係に秩序/安定感をもたらす。最近それが顕著に出たのがいわゆる「うたちゃん事件」というもので、カントリーガールズというグループで圧倒的一番人気を獲得していた中核メンバーの島村うたがなんらかの理由で突然脱退させられた。これに関しては事務所に対して批判も多いのだが、個人的には「人気があるメンバーだからといって特別扱いしない」という事務所の方針はファンとしても支持したい。

・他方でNGTのように総選挙という形で人気をベースにメンバー間をランクづけをしてしまうと、メンバー間の関係が殺伐としたものになりがちなのではないかと邪推するところである。今回の山口さんを巡る騒動の背景にもそうした「個人間を競わせるシステムの問題」というものがあるのかもしれない。そういう意味ではこのタイミングで総選挙がなくなることはいいことなのではないかと思う。

・と、グダグダ書いてきたが、個人的には今のNGTには「見本となる存在」と「風紀管理の複層化・自律化」と「メンバー間の関係を安定させる序列システム」というものが必要なように思う。あと誤解ないように言っておくと、私は「ハロプロの方がNGTより優れている」などと言いたいわけではなく、AKBグループが健全であってこそアイドル業界全体の裾野が広がり、ハロプロという「村」も発展するという関係があると思うので、ここでNGTはなんとか体制を立て直してほしいとハロプロ村から願っているところである。

ではでは今回はこの辺で。

宇佐美 典也   作家、エネルギーコンサルタント、アゴラ研究所フェロー
1981年、東京都生まれ。東京大学経済学部卒業後、経済産業省に入省。2012年9月に退職後は再生可能エネルギー分野や地域活性化分野のコンサルティングを展開する傍ら、執筆活動中。著書に『30歳キャリア官僚が最後にどうしても伝えたいこと』(ダイヤモンド社)、』『逃げられない世代 ――日本型「先送り」システムの限界』 (新潮新書)など。

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宇佐美 典也
作家、エネルギーコンサルタント、アゴラ研究所フェロー

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