IDB総会、中国開催見送り…流動的なこの頃の国際政治経済情勢

今週末財務副大臣として出席予定だったIDB(米州開発銀行)の総会の日時と場所の変更がIDB理事会で決定しました。今後30日以内に当該理事会において、本年の年次総会の場所と日時について新たな提案を行うこととなっています。

成都での開催が見送りとなったIDB総会(公式サイトより:編集部)

3月28日から31日にかけて中国の成都で開催される予定だったものです。

理事会におけるやり取りについては公表しないこととなっておりますので、経緯についてのコメントは控えさせていただきたいと思います。

事実として、IDBという国際機関の正式な組織である理事会が、本年の年次総会を中国では開催できないと判断したということであります。

それはそれとして、この週末には、中国の習近平主席が一帯一路に関してイタリアのコンテ首相との間で覚書を交わしたとのことですし、トランプ大統領は北朝鮮に対する制裁の撤回を指示したとツイートしました。BREXITを巡ってもここしばらくが正念場、と思っているうちにヨーロッパ大陸自体の経済もかなり不安定化しており、中国経済もかなり懸念される状況となっています。

戦略的な状況に加え、様々な思惑が動いて流動的になっている国際政治経済情勢ですが、日本としても、地政学的な状況を冷静に分析しつつ、長期的に国益を最大化できるよう、私もアンテナを高くして微力ながら努力していきたいと思います。


編集部より:この記事は、財務副大臣、衆議院議員の鈴木馨祐氏(神奈川7区)のブログ2019年3月25日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「政治家  鈴木けいすけの国政日々雑感」をご覧ください。