大阪ダブル選挙維新勝利は論理必然 + 統一地方選評

2019年04月07日 21:20

大阪ダブル選挙は維新の完勝に終わった。知事選挙はゼロ打ち(開票率ゼロでの当選確実)という情報が夕刻から流れていたが、その通りになった。

知事選に当選した吉村氏(大阪市サイト)、市長選に勝利した松井氏(編集部撮影)

私は、3月28日のFacebookで次のように書いたが読み通りとなった。

大阪のダブル選挙は、瞬間風速としては、維新側に流れが傾いているようだ。ダブル選挙について庶民ははじめは変だと思うが、都構想を推進する維新の立場からいえば、ダブル選挙にして勝負をかけるというのはいちおうもっともで、選挙戦を通じて両方の説明を聞く機会があれば維新側の説明がもっともだという人が増えるのは仕方ない。そこを焦点にせずに政策で勝負すべきだ。共産党との共闘も勝手にしてもらっているのにとどめないと説得力がない。準与党として受け入れるのかということになる。

そもそも、大阪の二重行政の弊害など誰だって感じてきた。それをどう解決するかといえば、大阪市はかつて特別市になって大阪府から独立しようと言っていたし、自民など「反維新」が原状維持のメリットを訴えるのはおかしいのである。

あるとすれば、迫力ある対案を出すのが筋であった。たしかに、現実に大阪府と大阪市の協力はうまくいっており、大阪都構想などいらないなどといえば、もし、知事と市長が違う党派になったらうまくいかないではないか、といわれたら二の句が継げない。

また、ダブル選挙と知事・市長の交代が安直だというのも一見もっともらしいが、よく説明を聞いたら、少なくとも維新がそれが必要だという理由はそれなりに合理性もある。聞けば聞くほど維新側に市民の好感情は寄せられるのが最初から分かりきっていた。

そういう意味で、反維新側は、ものの見事に維新の注文相撲にのっかっただけだった。

まして、大阪が「都」なんておかしいなどということがおかしいということは、私もアゴラに『大阪「都」という名は皇居がなくても問題なし』を書いたが、理屈以前に大阪が自分たちに都を名乗る資格はない、名乗れるのは東京だけだとか東京都知事の代弁をしてどうするつもりかということだ。

そして、自民党大阪府連が、共産党や立憲民主党と事実上の共闘をしたことで、自民党支持層の3分の1の票を失う結果を招いたとも言われる。無党派層でも維新側を有利にした。

あとは、府議会・市議会がどうなるかだが、これは、もともと維新が過半数は難しい選挙で、過半数をとれなくとも敗北とはいえない。

大阪以外では、ほとんど現職優位となった。知事選挙における現職の勝率は、私の計算で約90%。こんなのは民主主義の機能不全と言うしかない。

波乱はふるさと納税の考案者といわれる福井県の西川一誠知事が副知事に敗れたことだが、これは、普通に考えてそろそろというところだった。

島根県は午後9時現在、結果が出てないが、新人の総務官僚同士の対決を、県会議員が国会議員にたてついて擁立した方が勝った。竹下・青木王国の終焉と言うことであるし、それは、彼らの支持を得て延命してきた石破氏にも大打撃である。

福岡知事選は、麻生氏がごり押しして擁立した新人が惨敗して、古賀誠氏や山崎氏に名をなさしめたが、麻生氏のたっての無理筋の頼みを聞いた安倍首相は麻生氏に貸しを作った格好だ。

北海道はいくらなんでも野党側の候補者がお粗末だし、応援にかけつけたメンバーのひどさもあきれるばかり。ただ、新知事の政治手腕は未知数だ。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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