人生のオプションを増やす:ふつうの人の脱社畜宣言

2019年04月15日 06:00

前回の記事「大卒文系ホワイトカラーの終わり?」に井上晃宏さんから、コメントをいただいたりしました。その中で、固定費を下げるということがあげられていました。

これはもちろんそのとおりですね。

収入>支出

で多少貯金があれば、まず貧困に陥ることはないでしょう。

もちろん、家賃はもちろん、税金や社会保障費は一年とか遅れてやってくるので、ある程度の貯金はいりますね。

でも、そういう計算は、日本の公立学校では教えてくれないようです。ほとんどの先生は生まれてから学校しか知らないですから。

収入≦支出

では、家計は自転車操業、火の車です。

とはいうものの、

収入>>>支出

になりすぎても、「なんのために生きているのだ」ということになりかねませんので、なんでもバランスが大事だと思います。

オプションを減らさないために

でも、もし会社で行き詰っても、借金があって給与水準が下げられないという場合は、転職の選択肢もなかなか少なくなるでしょう。とくに弱気なときに、年収アップの強気の転職は難しいのではないでしょうか。

年収1000万円以上もらっているけど、会社の看板で稼いでいた場合は要注意です。

大手の製薬会社に勤めている知人が、業績が芳しくなくて、転職しようとしたとき、転職エージェントから今の年収の半分の転職先を提示されて、怒って帰ってしまったそうです。でも、半年後にやっぱり同じエージェントを尋ねたら、市況はさらに悪化し、さらに下がった年収を提示されたそうです。

このように、今の年収=自分の実力と勘ちがいしてしまうことは往々におこりがちです。いざ市場価格を提示されると残念すぎたということは、ここまで極端ではないにせよ、しばしばありうると思います。

つねに、自分の適正価格を意識して、もらいすぎていたそれは会社の看板プレミアムだと言う客観的な認識が欲しいところですね。

年収は自分の実力か

そして、そこで年収が多いからと、タワーマンション、高級車、高給家電、毎年のハワイ旅行、お受験などにお金をつぎ込んでしまっています。もちろん、家族にそれを期待されている大黒柱は、引くに引けなくなっている場合も多く、同情の余地もありますが。

自分の今の年収が、実力以上の年収だと自覚をもって、貯金しておけばいいものの、人間とは都合よく考えるもので、今の年収=自分の価値と勘ちがいしていたばっかりに、会社にしがみつくことを余儀なくされてしまうケースは多いのでしょう。

もともと年収が300万円とか400万円とかの人は、背伸びすることもないと思いますが、それが800万円とか1000万円とかで背伸びしてしまうと、どうしても人生のオプションは少なくなってしまうでしょう。だって、高年収でトロフィーワイフを惹きつけた面もあるので引くに引けないでしょうし。

それに、年収400万円くらいの転職先はすぐ見つかっても、高給転職先は限られているでしょう。(年収400万円は「マイルド貧困」だという記事もありましたが、かなり違和感があります。ふたりで働けば世帯年収800万円ですし)

もちろん、高給転職先をすいすいと渡り歩けるような実力のある方には、こんなお話は1ミリも関係ないのですが。

移動できることは大事なオプション

また、いかにポータブルに移動できるかも大切でしょう。実績なり、資格なり、技能なりをしっかりと身につければ、転職や個人事業主、場合によっては起業も比較的やりやすいでしょう。

そのためにも、どんな簡単な資格でもいいから、ただし需要のある資格をとって、なにかあったらそれを頼りに会社を移ったりできるようにすることが、心の平穏のためにも大切でしょう。この場合も、年収400万円、500万円くらいならすぐ見つかるでしょう。

友人の実業家の荒本くんは、以前こんなことを話していました。

「何のために生きてるのかを突き詰める事でしょうかね。加えるならば、それを踏まえて、どう生きていきたいか、を無意識から意識にあげること、ですよね。」

「けど、それは、これまでの生きてきた道を自己否定する事もあり得る辛さをはらんでいますので、向き合える人はどれだけいるんだろう、とも思います。」

生活水準を上げすぎないで、最低限の貯金、そしてそこそこに自己研さんをする。生涯賃金とか退職金とか、厳密に考えすぎない。それは自分と向き合うこと。

でも、あまり夢のないお話になってしまいましたね。ごめんなさい。

中沢 良平

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