朝日新聞が、秋篠宮殿下は天皇にならないと報道

2019年04月21日 06:00

秋篠宮さま、高齢で即位は「できない」タブーの辞退論』という朝日新聞の電子版で流れている。新聞記事としても出るのだろう。

「兄が80歳のとき、私は70代半ば。それからはできないです」

一昨年6月、天皇陛下の退位を実現する特例法が成立した後、秋篠宮さまが皇位継承についてこう語るのを関係者は聞いた。当事者として、高齢で即位する難しさを指摘した形だ。代替わり後、秋篠宮さまは皇位継承順位1位の「皇嗣(こうし)」となる。「天皇になることを強く意識している」という皇室研究者の見方が報じられると、「そんなこと思ったことがない」と打ち消す発言もあったという。

秋篠宮さま(Wikipedia:編集部)

「一昨年6月、天皇陛下の退位を実現する特例法が成立した後、秋篠宮さまが皇位継承についてこう語るのを関係者は聞いた」というのは、記事からは明らかでないが、これまでこうした殿下の生の言葉のかたちで報道されたことはないのではないか。

この問題については、これまでも私が繰り返し議論してきた。また、最近マスコミからのインタビューでもたびたび聞かれて答えているので、私の考え方をまとめておきたい。

まず、今上陛下、皇太子殿下、秋篠宮殿下、そして悠仁殿下の生年月日と満年齢を確認したい。

明仁今上陛下 :1933年〈昭和8年〉12月23日(=満年齢86)
徳仁皇太子殿下:1960年〈昭和35年〉2月23日(=同59)
文仁秋篠宮殿下:1965年〈昭和40年〉11月30日(=同54)
悠仁親王殿下 :2006年〈平成18年〉9月6日(=同13)

従って、もし仮に、今上陛下と同じ年齢で徳仁新天皇が退位されるとしたら、85歳と4ヶ月あまりであるから、2045年7月である。この時点では、秋篠宮殿下は79歳、悠仁殿下は37歳である。そして、また、同じ年齢で秋篠宮殿下も退位されるとすると、2051年4月ということになり、令和の次の年号は7年までということになる。

これはあまりにも短いし、79歳の天皇即位というのは常識的でもない。そこで、私はそのときの状況で、新天皇から悠仁親王に直接に継承していただくか、逆に、新天皇に少し早めに退位頂いて、10年くらいは、秋篠宮殿下に在位して頂くかのどちらかだと提案してきた。

新天皇から悠仁親王へ直接バトンタッチする場合、もうひとつ、考えておかねばならないのは、その時点での悠仁親王の年齢と家族状況だ。少なくとも、天皇陛下の結婚相手探しというのは避けたい。それでは、結婚相手はいきなり皇后陛下にならなくてはいけないことになる。

それを考えれば、悠仁殿下が結婚し、子作り子育ても一段落するまでは即位は避けたい。とくに、悠仁殿下が男子を持たれるかどうかは皇室制度にとって普通とは違う意味を持つからなおさらだ。だとすれば、そのあたりが、まだ、しっかりしていないようなことがあれば、やはり秋篠宮殿下にショートリリーフでも即位して頂かねばなるまい。

こうした場合に参考になるのが、ベルギーだ。ベルギーではここ三代の国王の生年月日はこうなっている。

ボードゥアン1世:1930年9月7日(1993年7月31日崩御)
アルベール2世:1934年6月6日
フィリップ:1960年4月15日

アルベール2世(Wikipedia)

ベルギーでは、ボードワンに子どもがなく、皇太弟だったアルベールはプレイボーイとしてあまり評判が良くなかったので、甥のフィリップに直接に継承することが噂され、伯父であるボードゥアンが海外への旅行に同行させるなど帝王学を伝授していた。

ところがボードゥアンが1993年に62歳という若さで崩御されたとき、フィリップはまだ33歳で独身だった。そこで、アルベールがやむを得ず、即位することになった。そして、フィリップは1999年に結婚。子どもにも恵まれて、子育ても落ち着いた2013年7月21日にアルベールは退位し、フィリップが即位した。

このやり方は非常に成功した。私が悠仁親王への直接のバトンタッチと、秋篠宮殿下のショートリリーフを両睨みで可能なような制度にすべきだという所以である。

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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