平成最後の選挙は、案外高齢者に優しかったのだが…

若い方々がいつ反乱を起こすのだろうと思っていたが、私のような年齢のものにとってはそう悪くない結果に終わったようである。

二階さんも麻生さんも、ひとまず一息を吐かれたらいい。

まあ、個人差が大きいのだろうが、年齢だけで高齢者が弾かれてしまうことはなかった。

いつ、若い方々が、古き者よ去れ!もはや、貴方たちの時代は終わった、これからは私たちの時代だ、と言い出して、政治の世界から一定年齢以上の高齢者を追い出しにかかるのだろうか、と思っていたのだが、世間が注目している中で84歳の東京都北区の区長が堂々たる勝利を飾った。


まあ、90歳を超えてまで区長を続けることはないのだろうが、まずは日本の有権者は結構高齢者に優しいというくらいのことは言っていいのだろう。

70歳を超えたくらいで引け目を感じたり、後進に道を譲ることを考えたりしなくてもいい、ということである。
本人の気力、体力、さらには経済力が続く限り、ガンバレ、ガンバレ、ということだろう。

これが、平成最後の選挙の結果である。
若い方々は、まだ高齢者に怒ってはいない。

いつかは若い方々にツケが回って、こんなはずではなかった、こういう社会にしてしまったのは誰だ、などと若い方々が怒り出す日が来るのではないかと思っているが、今はその時に非ず。

私などは、若い方々にもっと早く活躍の場を与えるべきだろう、と思っている口なのだが、世間の皆さんはまだそこまでには行っていないようだ。

もっとも、令和の時代に突入すればどうなるかは分からない。
後10日足らずで令和の時代になる。

令和の時代の選挙は、大分様相が変わりそうだ、ということを覚悟しておかれた方がよさそうだ。

今回の衆議院補欠選挙でその兆しが見えている、と言った方がいいかも知れない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年4月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。