GW中に「お父さん預かりサービス」へ捨てられないためにどうする?

黒坂 岳央

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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長いところでは、最大10連休となるゴールデンウィーク、家で居場所がない男性向けの「お父さんお預かりサービス」が話題を呼んでいます。ネットでは賛否両論で「ぜひ預けられたい」という称賛や「男性差別だ!」と怒りの声も見られます。

思うことを書いておきたいと思います。

写真AC:編集部

「亭主元気で留守がいい」は誰が悪いか?

昔から、「亭主元気で留守がいい」という言葉があります。私は男性ですから、昔はこの言葉が男性差別にように思えて聞く度に不快感を覚えたものです。

しかし、今は「この言葉の責任の所在は男性にある」と思うようになりました。なぜなら、日頃の男性の行動、習慣によりこの言葉が生まれているからです。「男性は日頃仕事をしているから、家事は一切しなくていい」という昔ながらの考え方をしている人は、まだまだ少なくありません。この考え方は女性にとっては、家庭内で夫の存在が負担増になるという、マイナス因子です。

確かに家の外で仕事をしているからこそ、給与として家にお金が入ってくるわけですが、そんな旦那が家に帰ると、自宅での家事負担をダイレクトに受けてしまうのは奥さんです。「奥さんは家事が仕事だろ」と言われてしまうかもしれません。確かにそうかもしれません。

しかし、問題は旦那の態度や行動です。「今日もご飯を準備してくれてありがとう」という感謝の言葉をかけたり、食器洗いや掃除など自分にできることを率先してこなすことをするなら、「亭主元気で留守がいい」とは言われないはずです。パーソナルな体験談で恐縮なのですが、私のケースについていえば子供の園の送り迎えや遊び相手や食器洗い、料理や掃除、買い物などの家事を積極的にするようにしているので、奥さんからは「早く家に帰ってきて」といってもらえる状況を作っています。

亭主元気で留守がいい、とは奥さんから発せられる夫へのイエローカードと個人的には考えます。

連休中こそ、お父さんが頑張ろう

お父さんお預かりサービスは、WiFiやビールを楽しめるスペースが設けられており、フットマッサージを用意するなど、ネットカフェとの差別化を図ります。「男性差別!」「亭主元気で留守がいい、か…」と男性陣からの嘆きの声があるようです。これが男女逆だと差別だと騒ぐのに!という声などもあり、なかなか考えさせられます。

お父さんお預かりサービスに預けられてしまうのは、「家庭に居場所がないから」です。家の外で懸命に働き、せっせと稼ぐからこそ家庭が成り立つというのは間違いない事実です。しかし、昨今の女性の社会進出の動きも活発化している今、家の中でも夫の貢献が求められています。家庭で役に立つのであれば、お預かりサービスに預けられてしまう事はないでしょう。

学校や幼稚園が休みで子供が家にいて、普段はいない夫の面倒まで見なければいけないとなると、奥さんのストレスや負担が一気に増加するのはよく理解できます。そんな時こそ、夫が子供の面倒を見るなど家の中で役に立つ存在になれば、お預かりサービスに捨てられてしまうことはないはずです。「できることがあればやるよ」と声をかけるのです。

私の両親は離婚をしているのですが、昔から「父親は家にいない方がいい」と幼心では思っていました。なぜなら父親が家に帰ると、母親が昼間働いた疲れた身体であれこれと家事をする様子を見ていたからです。父親が家にいると、母親の負担が増す、という姿を間近で見ていたので子供の私が「亭主元気で留守がいい」と思っていました。

同じ轍を踏むことのないよう、私は出来る限り家事をするように心がけています。奥さんから早く帰ってきてと言われるのは、人によっては「かわいそうに、家でもこき使われているのか」と感じるかもしれませんが、そうではありません。奥さんに喜んでもらい、求められているのは大きな満足感があるものです。

平日、頑張って働いている人にとっては「連休中に家事をする」というのは、難しいオーダーのように感じるかもしれません。しかし、家事は簡単な作業の集合体ですから、できることは探せば見つけられます。お父さんお預かりサービスに捨てられてしまわない方法とは、自宅で夫婦手を取り合って家庭を作る、というものなのです。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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