新入社員は注意して。文章はさくっと書いてじっくり読む

2019年05月10日 11:30

Photos by K.Bito

文章は書いたら終わりではありません。書いた文章を読み返すことも、文章作成の大事なステップです。今回は、拙著波風を立てない仕事のルール』(きずな出版)のなかから関連するエッセンスを紹介します。

私は記事を一気に書き上げています。構想から作成まで30分以内で一気に書き上げてみましょう。修正はあとでいくらでもできるからです。文章を書き終えたら、全体の流れや表現に違和感がないかチェックをします。文章を書くとき、時間をかければいい文章が書けるわけではありません。時間をかけすぎるとリズムが失われる場合もあるからです。

そして、書くことと同じくらい力を入れているのが推敲です。文章をよくするための作業ですから、甘いチェックではいけません。文章には責任が伴います。甘い姿勢では、必ず後悔するような文章になってしまいます。わかりにくい箇所はないか、間違い、勘違いがないかと、いつも自分の文章を批判するつもりで読み返してください。

推敲では、自分の文章とは思わないこと。相手になったつもりで、突っこみどころはないか、厳しい視点でチェックしましょう。また、より客観的に推敲するには次の方法もおすすめです。

★一晩寝かせて読み直す
書いた直後の自分の文章は、書き上げた満足感のためになかなか客観視できないもの。少し時間を置いてから読み直すと、気づかなかった点も見えてきます。

★印刷して読み直す
PC上の画面で文章を読んでいるのと、実際に印刷して読むとでは見え方は大きく変わります。紙に印刷すると、一歩引いた視点で、ミスにも気づきやすくなります。

★声を出して読み直す
音読しながら読み返すと視覚、聴覚の両方で文章を確認することができ、文章の読みやすさを確認できます。誤字脱字も防げます。

★他人にチェックしてもらう
専門分野をわかりやすく解説するような文章なら、予備知識のない人に目を通してもらうといいです。専門的な言葉やわかりにくい書き方になっていないかなど「わかっている人には気づきにくい点」を指摘してもらえるはずです。

以上のような方法でしっかり読み返すと誤字、脱字、文法の間違いに加え、わかりにくい表現を発見できます。何より、文章を読み返すとリズムの調整ができます。すんなりと気持ちよく読めるかどうか、途中で詰まる場所はないかなど、何度も読み返して、文章の精度をあげていきましょう。

尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
※12冊目となる『波風を立てない仕事のルール』(きずな出版)を上梓しました。

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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