そこまでして月曜日の朝のミーティングに出る必要あるのか

月曜日の朝9時前になると赤坂の交差点は信号待ちの会社員で大混雑。平日朝のありふれた光景ですが、特に月曜日の朝は混雑します。

週明けの月曜日は、会社全体の朝礼やチームでの打ち合わせが多く、1週間の始まりと言うことで、休まないで出社する人が多いというのが、その理由のようです。海外視察ツアーの案内をする際も、月曜日の午前中はどうしても会社を休むことができないと言われることがあります。

確かに、会社で仕事をしていた20世紀は、パソコンやメールもなく、月曜日に休んでしまうと、1週間何だかリズムが狂ったような気がしたものです。

しかし、今や電話会議やメールで情報シェアすれば、出社しなくても大きな問題はありません。むしろ営業マンなどは、社内打ち合わせだけのために会社に顔を出すのは逆に非効率とさえ言えるのです。そもそもミーティングに出なかったとして、何か仕事に致命的な支障があるのでしょうか。

会社に「物理的に出社」する人が多いのは、なぜでしょうか。その方が会社員にとってメリットが大きいと考えているからだと思います。そのメリットとは人事評価です。会社にいる人の方が会社にいない人よりも人事評価が高くなる傾向ということです。

会社に行って、顔を見せることが、人事評価を高めることにつながるとしたら、誰もがとにかく行こうということになるのです。会社員として、これは極めて合理的な行動です。

とすれば、企業の社員に対する評価体系を変えることによって、会社に意味も無く来る人を減らすことができます。そうすれば通勤ラッシュは軽減されるのではないでしょうか。

会社に来るか来ないかではなく、仕事で実績が上がったかどうかで評価する。こんな当たり前の人事評価が日本の会社でも当たり前になれば、日本の通勤事情はかなり変わる。人に溢れた交差点で信号待ちをしながら、そんなことを考えました。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年5月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。