1年生広島市議が、議員を「見える化」します(上)

2019年05月24日 06:00

こんにちは、広島市議会議員(安佐南区)のむくぎ太一(椋木太一)です。

4月7日に初当選を決めてから、約1か月半がたちました。選挙カーで街中を駆け回り、声をからした選挙期間中のことを思い起こすと、あっという間のような、遠い昔のことのような、なんともいいようのない感じになります。

当事者である私ですら、そのような混とんとした状態なのですから、周囲の皆様からすれば、議員が日々、何をしているのか疑問だらけでしょう。市議会議員を身近に感じていただけるよう、当選して間がなく市民目線に近い新人の椋木が、これまでいただいた質問などをもとに、議員を「見える化」していきたいと思います。

Q1「普段はどこにいる?」「いつも議会に出勤するの?」「勤務状況は?」

この1か月半の間、最も多くいただいた疑問です。会社員のように、「勤務は平日の午前9時から午後5時まで、週40時間」といったものはありません。広島市の場合、市役所に隣接する市議会議事堂内に会派(議員同士のグループ)に割り当てられた控室がありますので、定例会や臨時会、委員会への出席のため議事堂に行くほか、資料作成や課題解決のための勉強のため、控室に行きます。

議員が独自に事務所を構え、そこに詰めている場合もあります。つまり、議員の裁量次第ということになります。私自身、地元の広島市安佐南区祇園に事務所を借りています。地元の諸問題を見つけたり解決したりするため、地元の方々と対話する時間を多く持つことが重要な仕事といえます。

Q2「給与はどうやってもらうの?」「会社員時代より増えるのでは?」

各議員が申し出た金融機関に振り込まれます。5月21日に初給与が振り込まれ、明細もいただきました。控除項目が「所得税」のみで驚きました。裏を返せば、社会保険や積立金、家賃補助といった福利厚生的なものがなく、給与から払うことになるということです。

これは、議員は自営業者と同じということだと思います。企業でいう「売上」に置き換えれば分かりやすいと思います。事務所費や人件費が「諸経費」で、売上から引かれます。皮肉なことに、本気で議員活動をしようとすればするほど、この部分の負担は大きくなります。誤解や反論を恐れずに言いますと、広島市議の場合、ひと月の売上(給与)は86万円(税抜き)です。それが高いかどうかは、以上のような観点で判断していただければ、「議員報酬は高すぎる」といった主張はあまり的を射ていないと思います。

さらに付け加えますと、そうした声が通れば通るほど、資金力のない若者が政治の世界から遠のき、ますます、シルバーデモクラシーが加速してしまうのではと危惧しています。

Q3「議員同士はどんな感じ?」

議会には、会派(かいは)と呼ばれるグループがあります。政治的な考え方などが近い議員同士が協力しあい、行政サイドと向き合います。前述のとおり、各会派には控室が割り当てられており、机を並べています。先輩議員が後輩議員を指導したり視察に行ったりしますので、会派内の議員同士は結構、ざっくばらんにやり取りしています。5月14~16日の3日間、正副議長などを決める臨時会が開かれ、各会派がせめぎあい、濃度の高い「人間ドラマ」が繰り広げられました。議長が各委員会の正副委員長を決めることができるため、主要会派は仲間を議長へ送り出すことに躍起になるのです。

Q4「あちこち見にいくのは何のため?」

本会議で議論する前に、委員会で案件を専門的に審議します。審議に必要な場合、現地で施設を見たり関係者に話を聞いたりします。これが視察というものです。パッと見、旅行のようですが、課題解決のためという重要な理由があります。私は厚生委員会に所属しています。主に育児や福祉関係を取り扱う委員会です。

5月22日に初めて、委員会に出席しました。子育て支援を政治活動の柱に据えている者としては、気合が入ります。この初会合では、委員長や市長、副市長のあいさつ、各部署の紹介などが行われました。委員会には行政サイドから課長級以上の幹部職員が出席します。数十人の居並ぶ幹部を前にあれこれ議論するのは緊張するものです。気の赴くままに話を聞いていた読売新聞記者時代が懐かしく思われます。

→(下)に続く

むくぎ(椋木)太一  広島市議会議員
1975年、広島市生まれ。早稲田大学卒業後、出版社勤務などを経て2006年、読売新聞西部本社に入社。運動部記者時代はソフトバンクホークスを担当し、社会部では福岡市政などを取材した。2018年8月に退職し、2019年4月の広島市議選(安佐南区)で初当選。公式サイトツイッター@mukugi_taichi1

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椋木 太一
広島市議会議員(安佐南区)

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