万世一系:すべての疑問に答える

2019年05月31日 06:00

日本国家が世界中のどこの国とも違うのは、万世一系の皇室とともに生まれ、一度も独立を失ったり、分裂したことがないとされていることである。ところが、左翼だけでなく百田尚樹氏のように王朝交代を主張したり、小沢一郎氏のように皇室は韓国から来たという人もいる。

(時計回りに)今上陛下、後醍醐、神武、明治、昭和、明仁上皇(宮内庁サイト、Wikipedia)

また、女系天皇を認めるべきだという議論もある。こうしたトンデモ議論にどう反論すべきか、保守系の人は疑問なく強弁するだけのことが多くて、基礎知識や理論武装ができていない。

逆にリベラルだとか左派の人は、それが持つ意義について理解のないまま伝統破壊だけを狂信的、あるいは愉快犯的に主張しているだけのことが多い。

私はこの問題にとり組み始めたのは、1989年のことで、中央公論に「霞が関から邪馬台国をみれば」という記事を載せてからのことだ。さらに、『日本の国と憲法 第三の選択』(同朋舎)は、 皇位継承の危機を論じた最初の著作のひとつだ。

私の万世一系論は、保守派的な論理に基づくものではない。あくまでも、万世一系が客観的に見た場合においても、独立と統一の維持のために非常に有利なものであり、国家の安定に寄与しているということを世界史的な視野で位置づけている。

また、皇国史観は排して、『記紀』(古事記と日本書紀)を客観的に評価した上で、それでも万世一系を否定する理由はないというものだ。 「神武天皇は実在しない、歴史学者はそういっているからそれを受け入れなさい」とかいう人がいる。歴史学者と称する人たちがそういうのは怪しむに足りない。同時代の文献などがなければ否定するという立場からすれば、文字が伝わってない時代の伝承は全部ウソだということになるからだ。

逆に言えばこの種の歴史学者と称する人たちは、その実証主義とか彼らが言う手法による限り、必然的に、史実であってもウソだと断言せざるをえないという気の毒な人たちだということだ。

つまり、そういう人の見解は無価値だと言うことだ。逆に、私が言えるのは、伝承はリアリティが高いとか、ウソだと断言する人のいっていることは間違いであって、ゆえに、真実である可能性は相当に高いということまでだ。それ以上の断定はできないし、必要も無い。

また、男系男子でも、絶対に女帝女系を排除すべだとは言わないが、男系男子で継承する最大限の努力をしたうえでのことだ。

そうしたことも含めて、最近も月刊『正論』7月号や週刊新潮でも記事を書いたが、少しあちこちで講演会や勉強会でできるだけ多くの人に聞いてもらいたいと思い、まずは、6月11日に東京の九段下で手始めにやってみようと思う。

テーマは以下のようなところだ。

①万世一系とは何か

②神武天皇はどこまでが史実か

③邪馬台国との関係は

④小沢一郎の応神天皇韓国人説

⑤「日本国紀」の応神・携帯新王朝説

⑥桓武天皇と百済の関係の事実関係

⑦皇位継承の歴史

⑧西洋における男系男子とジャンヌダルク

⑨明治天皇のつくった近代天皇制

⑩戦後皇室の状況と継承問題の背景

⑪皇位継承についての論争の真実

⑫男系男子・万世一系をまもるため

一方通行でなく、いろんな方との議論を通じてブラシアップしていきたいと思うので、興味ある方は参加していただけるとうれしい。

Channel AJER 特別講演会…八幡和郎講演会
万世一系:全ての疑問に答えます

日程:2019年6月11日火曜日
会場:ナレッジソサエティ セミナールーム
千代田区九段南1-5-6りそな銀行九段ビル 5階
開場:19時00分 開演:19時30分~21時30分
会費:¥3,500 『「日本国紀」は世紀の名作かトンデモ本か』をテキストとして配布致します。
定員:60名 定員になり次第締め切らせて頂きます。

お申込みは、下記へ、メール、電話、または、FAXにてお願い致します。

ご連絡先:チャンネルAJER運営事務局栗山勉宛
電話:090-6006-3479
Fax :048-430-5905
Mail:support.ca@ajer.mygbiz.com

また、このテーマも含めた皇位継承問題全般を、群馬「正論」懇話会で6月10日に開く。これも一般の方の参加可能だ。

【テーマ】「新時代・令和に皇統をどう守るか
【日時】6月10日(月)午後1時半開演
【会場】前橋商工会議所会館2階「サクラ」(前橋市日吉町1の8の1)
【申し込み方法】往復はがきに郵便番号、住所、氏名、電話番号を明記し、〒371-0023 前橋市本町1の14の6 産経新聞前橋支局「正論」係宛てにお送りください。複数で聴講を希望される方は同伴者の名前も明記を。先着順に整理券をお送りします
【締め切り】6月5日必着
【問い合わせ】産経新聞前橋支局(電)027・221・4455

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八幡 和郎
評論家、歴史作家、徳島文理大学教授

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