今週のつぶやき:トランプサプライズ

2019年06月01日 14:00

川崎の襲撃事件はあまりにも衝撃的でした。包丁を持った男が園児を襲うというシナリオは普通の頭では想像できません。自殺した51歳の犯人の写真は小学校の時のものでしょうか?それ以降、写真が一枚もない生活を40年近く過ごした挙句、最大の弱者である子供を襲撃するその行動は顔かたちだけが人間でマインドは別だったのでしょう。しかし、仮に犯人が生きていたとしても精神鑑定で罪に問えなかった可能性もあるわけです。我々の住むこの社会には残念ながらこのような人がたくさんいます。社会から隔離されてしまった人が引き起こすこのような大反逆は今後も十分に起こりうるでしょう。現代社会のあり方を再考する必要があります。

トランプサプライズ

米国通商代表部(USTR)サイトより:編集部

木曜日の当地の報道はアメリカ、カナダ、メキシコの新貿易協定、USMCAを各国が批准手続きに入るということで明るい話題となっていました。ところが、その本来お祭りムードとなるところに冷や水どころか、凍り付くようなメキシコ向け関税発言が発表されます。

アメリカにいる人なら誰でも知っているアメリカ南部の不法移民。スペイン語が普通に通じるその世界は私が80年代にアメリカ南部をキャンプ旅行した時からずっと不思議に思っていたことですが、歴代の大統領は「不法移民が生み出す経済効果や既得権」を無視できず、それがどんどん拡大するためにアンタッチャブルな世界になっていました。

そんなタブーに手を付けたという意味ではトランプ大統領のメキシコへのプレッシャーの趣旨は理解できます。ただ、誰も想像すらしていなかった「アメリカの工場」への厳しい対処は大混乱必至です。トランプ大統領の再考もマストでありますが、メキシコも一定の姿勢は見せるべきではないでしょうか?グァテマラとの国境管理がまず第一弾でしょう。メキシコもアメリカで儲けてきたのだから協力できる余地は結構ありそうです。

慌てふためく市場

株式投資をしている人は全然面白くないでしょう。私もそうです。ヘッジで買っている金関連がシーソーのごとく上がっていますのでバランスはとれるのですが、そんなのは一時しのぎ。

ダウは5月に概算6.7%下落、日経平均は7.1%下落でチャートは崩れています。つまり、まだ下落過程で底が見えていません。当地のメディアには塩漬けになった株式を持つ人の資産運用といったトピックスが散見するようになりました。一方で不動産もアメリカ、カナダ共さっぱりでかつてはあぶく銭で随分儲けた輩も多かったと思いますが、見事に空の色は変わったようです。

ただ、解決できない問題はない、という論点に立てばどこかで落としどころはあるでしょう。また、トランプ大統領がいつまで大統領をするかわかりませんが、次の大統領は前任者の否定から入ることも多いものです。この問題は時限のあるものだと私は考えています。ならば、これを機会に誰もできなかった構造改革ができるのだから良しとする懐の大きさも必要なのかもしれないと自分に言い聞かせています。

人はなぜエベレストを目指すのか?

「エベレスト『渋滞』で死亡増?」という日経の記事が気になります。「卓球台2つほどの(山頂の)スペースに15〜20人がひしめき合っていた」という内容にマジか、と呟くのは私だけではないでしょう。なぜ、そこまでして死を覚悟しながらもエキストリームに挑戦するのでしょうか?

一つにはユーチューバー的発想もあるでしょう。もちろん、その画像をアップして稼ぐこともありますが、エベレストに登ったという経験値をベースに講演で稼ぐことも可能かもしれません。今は目立つことで稼げるという切り口ができたのです。

いわゆるインスタ映えの写真もそうで、それをアップした本人の自慢こそが一番重要という心理の指摘はあまり聞きません。かつてのエキストリーマーは自己鍛錬だったのに今は自己アピールのための道具となっているように感じます。エキストリーマー達が本当に自分との戦いなのか、最近の傾向を見ていると何か違う気がしています。

後記

最近、スポーツの国際大会での成果がかつてほどではない気がしています。オリンピックを前にプレッシャーが高すぎるのか、オリンピックの時にMAXになるよう調整をしているのか、私にはスポーツ戦略はわかりませんが、少し聞こえてくるのは選手への重圧。勝たねばならないというコーチや監督からの絶対指示が今の時代も有効なのでしょうか?日本の特徴は「お祭り騒ぎ」で、あいつができるなら俺もできる、というプラスの連鎖反応です。相撲で朝乃山が優勝しましたがあれは若手力士に「俺もできる」という勇気を与えたと思います。私は「勝つプレッシャー」ではなく、「勝てるマインド」を持たせてあげれば、と感じています。青学の原監督的ですね。

では今日はこのぐらいで。


編集部より:この記事は岡本裕明氏のブログ「外から見る日本、見られる日本人」2019年6月1日の記事より転載させていただきました。

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