文章は対句でリズムを作り出すと伝わりやすい!

2019年06月29日 06:00

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対句とは、並べられた2つのフレーズが、形や意味上で対応するように作られた表現形式のことです。もともと漢詩で用いられる修辞法で、詩歌・漢詩文などに用いられます。

対句を使うことで文章のリズムがよくなることに加えて、フレーズがお互いに際立たせ、印象深くなります。同じ構造で作られた、相対した22つの句があるのですぐにわかると思います。対句をうまく活用した本のタイトルとして、次のようなものがあります。

『非常識な成功法則 —お金と自由をもたらす8つの習慣』(フォレスト出版)
『嫌われる勇気 —自己啓発の源流「アドラー」の教え』(ダイヤモンド社)

2冊とも大ヒットした作品です。私は2冊とも発売と同時に購入しましたが、タイトルに強いインパクトあり書店では異彩を放っていました。また、各章の小見出しなどディテールまで工夫が凝らされていました。

対句が成立するには、次の3つの要素を備えていなければいけません。
1.文章の長さが等しく同等であること
2.使用されている言葉の品詞が同じであること
3.意味が対になっているものが2つ以上あること

ことわざや標語には対句が多いので、参考までに挙げてみましょう。それぞれの言葉が絶妙に「対」になっていることがおわかりいただけると思います。
・国破れて山河在り
・月は東に、日は西に
・帯に短し、たすきに長し
・聞いて極楽、見て地獄
・注意一秒、怪我一生

また、ドラマや映画などの台詞にも、対句が使われていることがあります。

「事件は会議室で起きてるんじゃない。現場で起きてるんだ」
(映画『踊る大走査線』の青島刑事の台詞)

対句にすることでリズムが整えられています。文章は、リズムを整えることで読みやすくなります。私は普段から記事のタイトルには気をつけていますが、話題になる記事はタイトルにリズムがあるものが多いことを実感しています。

さて、今月、14冊目となる『3行で人を動かす文章術』を上梓しました。正しい文章を書きたい人には役立つ内容ではないかと思います。

尾藤克之(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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