難しい、聞きなれない言葉は使ってはいけない!

2019年07月01日 06:00

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「本件につきましては、虚心坦懐に関係各所の意見を伺いながら熟慮したいと思います」。虚心坦懐は政治家がよく使う言葉です。

心になんのわだかまりもなく、気持ちがさっぱりしていること。または、心にわだかまりがなく、素直にのぞむことを意味します。ただし一般的にはなにをするのかがまったくわかりません。

文章を読もうと思ったとき、難しい漢字や、聞きなれない言葉がおおくて読む気をなく
した、という経験はありませんか?難しい言葉をつかえば、知的で賢い印象を与えるかもしれません。しかし、そうした文章は万人受けする文章ではありません。

たくさんの人の目にとまる文章は、普段の生活でよくつかう言葉で作成することを心が
けましょう。難しい言葉をつかうよりも、相手に伝わりやすい文章を書けることが大切だからです。たとえば、政治家がつかう表現は、私たちに馴染みのない単語が多いため、理解するのに時間がかかります。

「杞憂に終わる」「是々非々の対応」なども、日常でつかうことがない言葉です。意味がわからない人も多いと思います。難しい言葉はわかりやすい言葉に置き換えて文章を書く必要があります。「本件につきましては、虚心坦懐に関係各所の意見を伺いながら熟慮したいと思います」はどのように書き換えればいいでしょうか。

市役所の新庁舎建設に関する文章だと仮定します。

「市役所の新庁舎建設につきましては、費用総額を今年の10月までに算定し、指名入札に応募した業者のなかから発注業者を選びたいと思います。また、改築の要請もありますので、補修等による費用も早急に算定します」。

少なくとも、曖昧さを排除しているのでわかりやすくなったと思います。もし、難易度の高い文章を上手に書けたとしても、読む人に届かなければ意味がありません。読む人に合わせて言葉を上手つたえるようにしましょう。

さて、今月、14冊目となる『3行で人を動かす文章術』を上梓しました。正しい文章を書きたい人には役立つ内容ではないかと思います。

尾藤克之(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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