日本に「アペロ文化」広がらないのは「トリビー」が原因

海外でディナーの機会があると、バーで食前酒を飲みながら、待ちあわせということが、珍しくありません。メンバーが揃うと、レストランに移動。それからディナーが始まります。

Frank Leistner/flickr(編集部)

食事の前のドリンクは、アペリティフとか、アペリティーボなどと言われます。最近は省略して、和製言葉で「アペロ」というらしいです。アペロが日本に広がらない理由の1つは「トリビー文化」にあります。トリビーとは、取り敢えずビールの略。最初の一杯をビールで始めるケースが非常に多いのです。

このパターンだと、その後お店を移動という展開にはなかなかなりません。そもそもアペロにビールを飲んでしまうと、お腹に溜まって食欲増進どころか、お腹が一杯になってしまいます。

また、日本では7時からの予定で、アペロしてからお店を移動すると、終わりの時間が遅くなるのが敬遠されることもあるのです。

しかし、最近は働き方改革で残業する人が減りました。また、フレックス勤務で夕方4時過ぎには仕事が終わる人も珍しくありません。早い時間からの予定なら、アペロしてからでも、時間の余裕を持ってディナーできます。

日本にもハッピーアワーといって、早い時間はドリンク割引サービスをする飲食店がありますが、単なる早い時間の割引ドリンクではなく、ディナーの前の0次会のような位置付けで、シャンパンのような食前酒を楽しむ。そんな文化が日本にももっと広がると、楽しいのになと思います。

実は、SHINOBY’S BAR 銀座も5時から7時までハッピーアワーとしてドリンク半額で提供しています。

青山にはアペロを店名に冠したワインバーもあるそうです。SHINOBY’S BAR銀座も、ハッピーアワーではなく、アペロタイムと名前を変えて、食前酒を揃えて営業してみるのも面白いかもしれないって思っています。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年7月7日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。