1人でやれるプラごみ追放大作戦

2019年07月11日 06:00

ビニール包装の郵便物を逆送

ビニール包装の郵便物、主にDM(ダイレクトメール)が毎日、何通も配達されてくる人も多いでしょう。処分が面倒だし、プラスチックごみとして環境汚染の原因になる。迷惑な存在で、多くが不要です。私は怒りを込めて「受取拒否」と書き、捺印し郵便ポストに投げ返す。「逆送」作戦です。

郵便局が他の郵便物とともに集荷し、発送元に送り返してくれます。おカネがかからない簡単なプラスチックごみ追放運動になります。日本郵便が返送料をとっているでしょうから、発送元の負担になり、つまりペナルティーを科したことになります。たった一人でできる大作戦です。

ネットで紹介したところ、「家庭で処分する手間が省ける」「郵便物でのビニール包装も減ろう」「いい話を聞いた。自分もやってみる」「これまではビニールは廃プラごみ取集の日、中身の冊子類は雑紙収集の日に分けて処分していた」「プラごみは人類の健康の問題だ」と、たくさんの反響です。賛同者が多ければ多いほど発送元は何事かと驚き、効果は大きくなります。

G20のテーマになった環境汚染対策

大阪で開かれたG20(主要20か国会議)は、海洋を浮遊するプラスティックごみ対策を推進することで合意しました。ペットボトルやレジ袋、包装用のビニールが海に流れだし、最後は粉々に砕け、マイクロ・プラスチックとなり、魚類の体内蓄積されます。魚を食べること通じて人体に取り込まれます。

acworks/写真AC

人体に不可欠な食塩の9割からマイクロ・プラスティックが検出されるそうです。天日製塩の原料である海水にマイクロ・プラスティックが含有されているからです。ビニール袋、レジ袋を餌と勘違いして飲み込み、魚類が死ぬことの損失ばかりでなく、人体への影響の調査が必要です。調査結果が分かるころには、海洋汚染がどんどん進んでいる。とにかくプラごみ追放を先行させることです。

私は以前から、ビニール包装のDM類を敵視していました。「送り主に返送して下さい」と、メモ書きの貼り紙をつけて投函していました。それも面倒になり、ビニール包装の表面に赤色のマジックインキで「不要、返送」とだけ書き、投函しました。

郵政のホームページにも説明文

そうしましたら郵便局から「受け取り拒否の付箋に、署名か捺印をして投函し直して下さい」との知らせがきました。私は付箋をつけるのも面倒なので、郵便物の余白部分をみつけ、ビニールをそこだけハサミで切り抜き、「受け取り拒否」と書き、捺印して投函しています。日本郵便のホームページに、受け取り拒否の方法の説明が載っています。

注意したいのは「開封してしまった郵便物は返送できない」「郵便局を通さないメール便(運送業者などの配達)は返送できない」ことです。ビニール包装は中身が透けて見えるので開封率が高いし、加工がしやすく、丈夫で軽く、耐水性もあるため、メール便にもどんどん広がっています。

一人でできるプラごみ追放作戦に多くの人が参加すれば、効果が大きい。G20のテーマになったくらいですから、「日本郵政がビニール包装を禁止するか、料金の大幅に引き上げに踏み切ったらどうでしょうか。もちろんリサイクルの促進、「植物由来の樹脂(地中に埋めても無害なものに分解)」などの製品開発が必要であることはいうまでもありません。


編集部より:このブログは「新聞記者OBが書くニュース物語 中村仁のブログ」2019年7月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、中村氏のブログをご覧ください。

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中村 仁
ジャーナリスト、元読売新聞記者

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