そうなの?修飾語のつかい方に気をつける

2019年07月11日 06:00

修飾語は、主語や述語につけ加えることで意味を変化させることができます。「どんな」「どのように」「どこで」などの種類があります。物事をくわしく説明するには、修飾語の存在は欠かせません。

文章を書く際、書き手は思いついた順番に書く傾向があります。しかし、読者はなにも背景を知りませんから、きっちり伝えたいのであれば、読者が読むことを想定して時系列にわかりやすく構成する必要があります。

思いついた順に書いていると、読者は額面どおりに受け取るしかなく混乱します。だからこそ、修飾語のつかい方に注意しなければいけないのです。次の文を読んでください。

○巨人は3位のAクラスで、どうにか優勝の翌年にBクラス転落の不名誉を免れた。

これは、あるスポーツ新聞のデジタル版の記事です。「どうにか」は「免れた」の前に置かなければ意味が通じなくなります。修飾語は、被修飾語の前に置かなくてはいけません。読者は読んだ後に、その言葉がどこにかかるのか確認しながら読みすすめます。読者には余計なことを考えさせてはいけません。

○昨年優勝した巨人は3位のAクラスで、Bクラス転落の不名誉をどうにか免れた。

主語は「巨人」、述語は「免れた」です。修飾語は「どうにか」ですが、上の文は「優勝」にかかっているので「どうにか優勝したのかな?」と勘違いしてしまいます。

修飾語は、下の文のように、修飾する主語や述語の前に置き、句読点を組み合わせることで、より修飾語句を明確にできます。さらに、なにを形容する言葉なのか考えなくてはいけません。次の文を読んで下さい。

○美しい田中さんの家です。
○田中さんの美しい家です。

上は佐藤さん自身が美しく、下は家が美しいという理解になります。修飾語の置き場所を変えると、伝えたいポイントが変わります。修飾語を間違えることで、相手に伝わらないこともありますから注意が必要です。

参考書籍
3行で人を動かす文章術』(WAVE出版)

尾藤克之(コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員)

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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