予約が取れない店には「取れない理由」がある

東京には予約が取れないと言われる有名店がたくさんあります。私が今年の前半に行った寿司店は、お昼の予約は最低でも半年後、夜になると1年先の予約と言われました。

このような人気店は、いきなり電話をしても予約が取れないことが多いのです。予約するには、誰かに紹介してもらって、まず利用する。そしてその時に、次の予約を入れることによって「ローテーション」に入るというのが常道です。

しかも、せっかくローテーション入りを果たしても、一度でもキャンセルしたりすると、またご縁が切れてしまいます。

そこで、予約した次の日程に行けなくなった人たちは、友人や仲間に頼んで代わりに行ってもらうのです。そして、次の予約を入れてもらうことで、何とか次につないでいく。そんな風にしている人たちは珍しくありません。

有名な焼肉店や達人が握るお寿司のお店、あるいは3ツ星のフレンチなど、取ってあった予約を譲ってもらったり、行かれない人がいるので代打でどうですかというオファーは、私のところにも結構頻繁にやってきます。

そして行ってみて気に入ったら、私も次の予約を取り敢えず入れてから帰ります。そして、その後で誰と行くかを考えて、予定を調整していくのです。

このように、一度予約を入れ人が、ほぼ確実に次回の予約を入れる。そして連れて来られた人たちも、予約を入れる。それによって更に予約が取りにくくなる。そんなカラクリによって、人気店の予約がどんどん取れなくなっていくという訳です。

確かに、この手の人気店はどこもクオリティーが高く、予約が取れないのは納得できます。

一方で、自分の食べたいものが自分の好きなタイミングで食べられないというのも何だかストレスです。

その日に何を食べるかは、半年や1年前から考えるのではなく、食事に行く直前に気分で決めるのが最高です。

「夏バテだから焼肉食べよう」「さっぱりしたものが食べたいからお寿司」「たまたま雑誌で見つけたお店に行ってみたい」・・・といった気まぐれな選択理由で、その時にサッと決められる自由が好きです。

「食通」の人の中には訪問するレストランの予定が計画的に決まっていて、スケジュールをこなしていくという強者もいるようですが、何だかグルメライターの仕事のようで、私は真似できません。

そんなわがままなことを言っていると、きっと予約が取れない人気店にご縁が無くなっていくのでしょう。そうなると、当日フラッと行っても入れるようなお気に入りのお店をたくさん作っておかなければと思います。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2019年7月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。