渡辺喜美氏は、結構老練な政治家だということを証明したようだ

早川 忠孝

その手があったか、というようなことを渡辺善美氏がやってのけた。(動画はANNニュースチャンネル公式YouTubeより:編集部)

NHKから国民を守る党に呑み込まれたり丸め込まれたりすると拙いんじゃないかな、と思っていたが、立花孝志氏との統一会派の名称をみんなの党とすることにより、辛うじて先輩議員としてのメンツを保つことが出来たし、これで「みんなの党」復活のための足場を築くことが出来た。

一度は死んだと思われていたみんなの党が如何にも生き返ったように見えるから、渡辺善美氏はいずれゾンビかフェニックスに譬えられるようになるのだろう。
数を求めている立花氏と名前を求めている渡辺氏の合作だが、この決断は結構いい。

先の統一地方選挙でみんなの党の公認で立候補された方々が私の選挙塾や政治塾に参加されていたが、そういう方々にとっても国会でみんなの党という会派が結成されたことは何らかの励みになるだろうと思っている。

立花氏の仕掛けに乗るように見せて、自分なりの仕掛けをしたのだから大したものである。

渡辺善美氏は、一皮剥けて老練な政治家になった、ということだろうか。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年7月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。