東京都知事選挙に向けて小池知事の任期残り1年

川松 真一朗

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

2019年8月1日を迎えました

小池知事の任期も残り1年を切る事になります。ただでさえ、都知事選候補者選考の段階から、小池氏と自民党都連、都議会自民党の抗争(但し小池知事とメディアが演出した)が激化する中で、都知事選に勝利し都議会議事堂を訪れたのは小池知事でした。そこで、議長室や自民党の控え室での対応が悪いという事で更なるメディアバッシングを浴びた私達です。でも、それは切り取りだったり、情報の選択に意図のあるもので、当時の川井議長や私達は極悪非道人レベルのバッシングを受けたのであります。

さて、8月1日というのは都議会自民党にとって大切な日であります。というのは、役職者の任期スタート。吉原修幹事長から鈴木章浩幹事長にバトンタッチされ気分新たに新体制で議会運営をしていく事になります。私も都議会自民党会派の役職から離れて委員会運営で汗をかいてまいりましたが、久々に会派運営に携わる事になりこの度総務会副会長に指名いされました。都議会自民党の広報企画を担当して参ります。

小池都知事の誕生を支えた面々は

さて、小池知事が初登庁した際、参議院議員になられた音喜多氏は【小池百合子知事の初登庁、まさかの「出迎え拒否」!】というブログを書かれていました。このブログにも議長が撮影を拒否したとか、自民党は総務会長≪だけ≫が出迎えたとか、事実にかすっているものの真実に当たっていない表現を残されていたのを再確認しました。こうやって、小池百合子万歳体制だった3人も今ではテンでバラバラで音喜多氏と上田都議は小池批判側に回り、両角都議もその影を潜めています。

ワイドショーが沸き上がって小池都政を誕生し、翌年の都議選へとフィーバーは続いていったのです。両論併記なんていう考えはそこにはなかったのです。今、思えば私も各社に売り込みしていたものの中々、そのチャンスはありませんでした。唯一、1回だけCXの昼の番組に中田宏さんの縁で声がかかったものの都議会公務と丸被りし、お断りしたくらいでした。

その後、BSフジのプライムニュースに高木啓幹事長(当時、現衆議院議員)の予定が合わなくなり、私が五輪施設計画で上山信一氏と議論するチャンスに恵まれました。それまでのストレスを発散するかのように喋ったのがきっかけで、各社から声がかかるようになったのでした。と言っても世間の関心は風前の灯。私が何を語っても、都政報道が再びフィーバーする事はありませんでした。むしろ、都議会自民党の悪印象だけが刷り込まれた状態で、都議選に突入、60人の現職候補者を擁立した都議会自民党は23人にしか当選できませんでした。

八代弁護士が都知事に!?

そんな中で、私の記事も掲載して頂いているアゴラの新田編集長がこんな記事を書かれました。

都知事選2020:橋下でなく八代なら小池に勝てる3つの理由

これからこういった観測気球的な、また面白がりな記事は出てくるかもしれません。新田さんが突然、八代弁護士の名前を出された意図がどこにあるのかは分かりませんが、私もテレビ朝日ワイドスクランブルで八代弁護士とは一緒に番組出ていた時期があります。ソフトだし、頭脳明晰な方であると思います。でも、ここで名前を出されては気の毒だなと思いますよ。自民党東京都連には選考委員会も立ち上がっていますし、その推移は私も分かる範囲でお伝えしていきます。

都知事に必要な資質

ただ1つ言える事。都政にとっての正義は確実に政策を進める力のある方が都知事になるべきです。今の素直になれない小池知事にこの力はあると思えません。

都知事公式Facebookより:編集部

なぜ小池都知事がよくないのかを私が語ると「怨念の政治はやめよう」と都民ファーストの都議は私に言います。怨念なんて、そもそもないんです。単純に政策論争したくても、人々の頭に「小池VS都議会自民」という構図ががっちりと刻まれている状態では何を言っても「怨念」になってしまいます。

この解きほぐしが出来ないまま都知事選に突入する事こそが、都政にとって最悪の事態です。綺麗な政策論争を経て、小池都政の通信簿がつけられその上で知事選を行えば良いと私は考えています。このいたずらな対立軸を小池知事側が戦術として使うならば悪手です。

むしろ、今の都知事の周りにこそ「都政の敵」は沢山いたりします。それは役人であったり、議員であったり、外部有識者だったり。この敵を排除するためのお手伝いを私はやりたいんだと何度も小池知事には申し上げてきました。その事で、私はリアルにでもネットでも批難の的になっています。

ここが変だよ東京都政

任期残り1年の小池知事に対しては、私は純粋に政策論争を挑んでいきます。ガヤガヤと騒ぎ立てる方々にも怯む事なく徹底してやっていきます。私も与えられた都議の任期4年で、都政への「正義の足跡」の残してきましたし、残していく所存です。ある自民党の有力支持者が言いました。「次も小池知事でいいじゃないか。」色々と皆さんに考えて頂く1年にしていきたいです。そして、今の都庁、都議会がおかしくなってる。表面上の「カイカク」遊びになっている実態もお伝えしていこうと思っています。

川松 真一朗  東京都議会議員(墨田区選出、自由民主党)
1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選(現在2期目)。オフィシャルサイトTwitter「@kawamatsushin16」