アラフォーから萌えアニメが楽しめなくなってしまう本当の理由

こんにちは!黒坂岳央(くろさかたけを)です。
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はてなダイアリーで面白いお題が投稿されました。元々、萌えアニメが好きだったのに、アラフォーになって急に楽しめなくなってしまった、というものです。

toya/写真AC

Twitterでほどばしる気持ちを140字にしたためてきました。

人は年齢が離れると共感できなくなる

結論を先に言えば、私は年齢が離れすぎた相手の気持ちは分かりにくいことによると考えています。つまり、萌えアニメの登場人物のように、若い感性のキャラクターと年齢が離れていくうちに、相手に共感ができずに結果として、アニメ作品への没入感が生まれないことで楽しめなくなるのです。

私は20代前半の時、某コールセンターで派遣オペレーターのスタッフをしていました。そこで忘れられない体験があります。

同じスタッフのオジサン(というか高齢者)が「キミは冷たいよね。全然人の気持を分かってくれない」といい、私はオジサンから叱られたことがあるのです。そのオジサンは口を開けば、健康問題のことばかりいっていて、「この会社の椅子は固くて腰が痛い」とか、「この食事が健康に良いらしい」といった話題ばかりでした。

また、健康問題以外は「老後どう生きる?」といった不安を聞かされていました。私は20代前半でしたから、健康や老後の問題はそれほど大きな関心がなく、いつもそのオジサンの話が「面白くない」「気持ちが理解できない」と感じていたものです。それが聞く時の態度に表れてしまい、「共感してくれない冷たい人」と言われてしまったわけです。私には理解が難しかったわけですが、このオジサンと同年代の人は盛り上がった話題なのかもしれません。

ジェネレーションギャップ、という言葉の通り年齢が離れると、人は相手を共感できなくなるのではないでしょうか?

アラフォーでもアニメが楽しめないわけではない

しかし、歳を取ると「アニメという娯楽」自体を楽しめなくなるわけではないと考えます。テーマが自分に共感出来るものであれば、年齢を重ねても楽しめるのではないでしょうか。

たとえば「闇金ウシジマくん」や「カイジ」は学園ものがテーマではなく、社会の闇や仕事、生き方がテーマですからアラフォー世代でも十分に楽しめると思うのです。実際、多くのアラフォー世代が同作品を楽しんでいるのではないでしょうか。

時々見かける、「年取るとアニメが楽しくなくなる」という主張は、厳密に言えば正しくないと感じてしまうのです。

「若者のノリ」はオジサンには楽しめない

「共感できないと作品を楽しめない」という主張が正しいとするならば、アラフォー世代は萌えアニメに限らず、若者特有のノリを全面に押し出した作品を楽しめたと考えます。

若さゆえの感情表現や、失敗は同年代から見ると「バカだな」と笑えるのですが、年齢を重ねた人の中には「愚かだ」「浅い」とどうしてもネガティブな捉え方をしてしまう人もいるでしょう。

結論的には、アラフォーの感性を若返らせる事はできませんから、年相応の楽しめる作品を探すのが建設的な行動です。かつて楽しめていたものを、楽しめなくなってしまったのはある意味で成長した証拠。次の楽しめる作品を見つけに行くタイミングが来たのではないでしょうか。

黒坂 岳央
フルーツギフトショップ「水菓子 肥後庵」 代表

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