低調な埼玉県知事選挙の責任は誰にあるのか

2019年08月10日 06:00

投票のインセンティブが働かない選挙である。

どういう結果になっても、スター誕生、とはならない。
有権者との一体感がない選挙である。

県の選挙管理委員会は何とかして選挙ムードを盛り上げようとして様々な工夫を凝らしているようだが、投票率が上がる兆しがどこにも見えない。

埼玉知事選に立候補中の大野元裕氏( 左)と青島健太氏=ツイッターより:編集部

大野さんが国民民主党を離党して無所属で埼玉県知事選挙に立候補することを表明したまではよかったのだが、自民党埼玉県連の推薦を得られないことが確定してからおかしくなってしまった。

それこそ県民党を標榜し、本当の無所属になってあらゆる政党から支持される候補者になることが出来れば、それこそ埼玉県の希望の星、スター誕生ということになったのかも知れないが、結局はかつての民主党、民進党の尻尾を切ることが出来ず、結局は上田県政をそのまま承継するだけの存在に堕してしまった。

大野氏が自民党からも支持を受ける要素は十分にあったのだから、多分どこかで手順前後があったのだろう。
政権与党の自民党、公明党と対立したままでは、埼玉県政の大胆な改革も目覚ましい飛躍もまず期待出来ない。

大野氏は、最後まで自らの退路を断つことが出来なかったのだろう。

国民民主党を離党する時に、併せて参議院議員を辞職して自民党に入党の申し出をするくらいの覚悟を示すことが出来たら、雰囲気はガラッと変わったはずである。

折角川口の自民党なり川口の経済界の主要メンバーがそれなりの受け入れ態勢を整えていたのに、中途半端な姿勢しか示せなかったのが大野氏にとっての痛恨事だろう。

大野氏が参議院議員を辞職したのが8月に入ってから、というのも徐々に響いてくるはずだ。

つい先日終わったばかりの参議院選挙は、大野氏の決断一つで参議院議員の通常選挙と補欠選挙、さらには知事選挙の同日選挙にする可能性があった。

まあ、上田知事が任期前に知事を辞職するかどうかは何とも言えないところだったが、大野氏の説得次第で選挙経費を大幅に削減する可能性はあった。

そういう裏の事情をご存知ない方々にとっては、何とも釈然としない今回の埼玉県知事選挙だろう。

投票率は、25パーセントを割ってしまうかも知れない。


編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2019年8月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。

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