いろんな意味で恐ろしい…あおり運転

2019年08月20日 16:00

8月10日に常磐自動車道の茨城県守谷市付近で、あおり運転の末に20代男性の車を停車させ、「殺すぞ」と言って顔面を殴りつけたこの事件、全国に指名手配していた住所、職業不詳の宮崎文夫容疑者(43)が8月18日に大阪市内で逮捕されました。

テレビなどで繰り返し流されたこの映像。運転してるこちらは、隣や前後の車を選ぶことができませんから、ある意味誰だって遭遇しかねないわけで、「こういう奴には会いたくないな」というのが皆さんの本音だと思います。

いわゆる「あおり運転」、どんな罪に問われるのかと言えば、「あおり運転罪」というのは存在しません。道路交通法の「車間距離保持義務違反」「進路変更禁止違反」「急ブレーキ禁止違反」などに問われます。また刑法の危険運転致死傷罪にも問われる可能性があります。宮崎容疑者は実際に人の顔を殴ってるわけですから暴行罪にも問われるはずです。

どれだけ量刑を積み上げられるかにもよりますが、極めて悪質ですからおそらく実刑になるのは間違いないと思います。今回宮崎容疑者が横浜市のディーラーから借りた白い外国製の高級車と同じナンバーの車が7月23日に静岡市清水区の国道1号と、愛知県岡崎市の新東名高速でもあおり運転をしていたとの情報が寄せられいます。

今回の報道では、「あおり運転をより厳罰化すべきだ」とか「免許を取り上げるべきだ」などのコメントがなされていましたが、いずれも私は否定はしません。ただ、厳罰にすれば、果たしてこういう人間はやらなくなるのだろうかと私は考えてしまいます。

はっきり言って、量刑の重さで行為に及んでいるとは思えないからです。そもそも「ルールを守る」という規範意識が欠如している人間性ですから、刑が重くなったからといって自己抑制が効くとは到底思えません。仮に免許を取り上げたとしても無免許で運転すると思います。

要するに、人間性と思えてならないわけで「自分勝手」「人のことは考えない」「規範意識や自己抑制の欠如」ということは一言で言うと、1人の人間の生い立ちや教育だと私は思います。教育といっても、学校教育の責任にするわけにはいかないわけで、やはり家庭教育が大事だと思いますし、その家庭が崩壊している事例もあるわけです。

今回はわかりませんが、例の京アニ事件でも、家庭が崩壊をしていたわけです。そう考えると、日本社会の本当に根深い問題だと私は思うわけで、一つの家庭崩壊が社会崩壊に繋がってしまうという空恐ろしさを感じます。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年8月20日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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