韓国人観光客の減少は是か非か?政治家もネットも大激論!

アゴラ編集部

真夏の観光シーズンを日韓関係の悪化が直撃し、韓国からの訪日観光客の減少トレンドに入ってきたことを巡り、ネット上では政治家や一般の人たちが連日激しい議論を繰り広げている。

※画像はイメージです(Wikipedia)

大韓航空は20日、9月16日から日本との定期便の一部の減便や運休を発表した(公式サイト)。2014年からの過去5年間で、4倍近くも訪日観光客が増えていた大阪では、昨年も国別で最多の2割(大阪府調べ)が韓国からの流入。それだけに関心は高く、産経新聞のネットニュース関西版(産経WEST)は同日深夜、「日韓便縮小、韓国人に人気の関西を直撃 半数キャンセルも」と報道。旅行代理店のコメントとして、

「韓国人客を受け入れているホテルやバス会社からは、経営が成り立たないとの悲鳴が聞こえる。(他地域からの)旅行者を回してほしいという問い合わせもある」と話す。

といった「窮状」を伝えた。

ただ、この産経記事が配信されたYahoo!ニュースのコメント欄(ヤフコメ)は、一晩で4000件を超える書き込みがあるなど大盛り上がり。

素晴らしい。明るいニュースですね。

これから先も政治で何かある度に不買、反日で旅行に行かないとか姑息な手を使ってくると思う。

といった直感的な嫌韓コメントも目立ったが、韓国を嫌いながらも、

勿論今まであった便が無くなるのだから、その部分の冷え込み、下手すると凍結もあり得るかと思います。しかし、双方のダメージで言うとどちらの方がより大きなダメージを受けているかはいわずもがな。日本は、これを機会に良好な関係を望める地域からのインバウントを望み、力を入れていきたいですね。

などと戦略的に前を向く意見もあった。

ただ、嫌韓コメントが多くなりがちな状況は、Yahoo!ニュースの運営側や、Yahoo!ニュース個人の“親韓派”執筆陣にとっては忸怩たるものがあるだろう。同執筆陣の一人で、「なぜ中国人は財布を持たないのか」など著書があるジャーナリストの中島恵氏は

韓国にとって日本は最も身近な外国であり、魅力的な観光地です。表向きはいえなくても「隠れ日本ファン」は相当いると思います。(略)路線がなくなれば、来たくても来られなくなり、日本についてのリアルな情報量も減ります。ますます日本への理解は少なくなり、日本の観光業界が大打撃を受けることも確実です。政治面ではなかなか難しい両国ですが、なんとかふんばって、観光のパイプは絶やさないでほしい。

などと、経済への悪影響を警告、嫌韓派のコメントと真逆の姿勢を鮮明にした。

一方、ツイッター上では政治家や論客たちが激しい議論を繰り広げた。自民党岸田派所属の武井俊輔氏(宮崎1区)が「厳しい時期の韓国人観光客の皆さんにはぜひ温かいおもてなしを」と呼びかけると、


たちまち右派のネット民らに絡まれて大炎上。保守論客のジャーナリスト、有本香も武井氏に対し「LCCで来る人たちにはそれなりのサービスで応じるのが筋。一般の国民全般に「暖かいサービスを」「交流大事」という勇ましい押し付けはやめていただきたい」などと噛み付いた。


しかし、これに憮然とした武井氏が有本氏にすかさず応酬。「これは驚くべき発言です。LCCが世界中で人の動きを変え、観光産業の活性化に大きく寄与しています。外交の専門家の先生が他国に強く言われるのはご自由ですが、LCCを活用して地域を活性化しようとする努力を否定するようは発言はやめて頂きたい」と猛反論した。


一方、武井氏の韓国に対する融和的な姿勢に対し、アゴラでもおなじみ、日本維新の会の柳ヶ瀬裕文・参議院議員(比例)は、「元外務政務官は、日韓関係が悪化した原因をどう考えているのか?支持率を上げる為に、解決済の問題を蒸し返し反日を煽る。この手法が韓国の利益にならないと理解させるべき」などと批判。どちらが日本政府の立場をわきまえているのか、与野党の立場が入れ替わったような対応だった。