ドラッグストアの仁義なき戦い!

2019年08月22日 16:00

ドラッグストア業界のマツモトキヨシとココカラファインが経営統合に向けた協議を8月16日に開始したと報道されました。いずれもドラックストアの大手ですけれども、この二つが経営統合することで、業界首位に躍り出るそうです。

連結売上高 店舗数
1位 ツルハHD 7824億円 2082店
2位 ウエルシアHD 7791億円 1878店
3位 コスモス薬品 6111億円 993店
4位 サンドラッグ 5880億円 1147店
5位 マツモトキヨシHD 5759億円 1654店
6位 スギH 4884億円 1190店
7位 ココカラファイン 4005億円 1354店

※2018年度実績

いよいよドラックストア業界も業界再編が始まったかと思いました。「そんなに毎日薬買うのか?」と思うほど、街中にドラッグストラが溢れています。思い起こせばコンビニもそうでしたね。コンビニ各社が出店強化していた時代から、その後再編が進み、サークルKサンクスやam/pm、スリーエフが姿を消しファミリーマートやローソンに再編されました。その意味でドラッグストアもやっぱりと思いました。背景には日本経済のいくつかの側面が見えてきます。

まず「仁義なき出店競争」です。
これは店舗が飽和状態、つまりオーバーストアになっています。各ブランドが店舗数を増やすことでこれまでは売上げと利益を伸ばしてきましたが、この手法の限界に差し掛かっているということです。中には経営上マイナスになっている店舗もあるようで、私が知っている東京都港区の交差点には3つのドラッグストアがあります。

次に「仁義なき業界突破競争」です。
ドラッグストアは今や薬と化粧品だけを売っている訳ではなく、おかしや缶詰、米、お酒、パンや牛乳などの日配まで取り扱っています。いわばスーパーの領域にどんどん進出してきましたが、最終的にドラッグストアがスーパーになるわけではありませんので、ここにも限界点があります。

そして「仁義なきネット販売」です。
実際に街中に実店舗があるドラッグストアで扱ってる商品の多くが今やネットで買えるようになっています。風邪薬などの一般医薬品をネットで購入することができます。近い将来には処方薬もネットで買えるようになるかもしれません。

こうした仁義なき戦いに加えて、PB (プライベートブランド)商品の開発など、そのためには企業体力がないと付いていけない点もあります。こうした背景が今回の経営統合に繋がっているようで、結局突き詰めるところは我が国の人口減少社会に行き着きます。これから先、ドラッグストアで何をどのように売っていくのか、さらには店舗数や規模、そして商品構成などの中身、さらにはITなどを使った売り方、技術などなど、どの業界も共通していると思います。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年8月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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