YouTubeは危険!自分の子供が情報商材の広告塔に?

2019年08月23日 06:00

YouTubeは、今や、すっかり社会に浸透し、政治の世界などでも新たな動きを作っています。しかし、一昔前よりはマシになったように思いますが、著作権無視など、怪しげな動画も多いのも事実です。

Andrew Perry/flickr:編集部

最近、数ある怪しげなYouTubeチャンネルの中でも、とりわけ、気持ち悪い物を発見しました。その動画は、20歳前後の少年たちが多く登場する某マイナースポーツ関連のドキュメンタリーで、内容自体は、至って普通です。

しかし、その某マイナースポーツの人気から考えると、動画の再生数で回収できるのかと疑問に思うようなベレルで、それなりの広告がかけられていましたし、動画自体も割と予算が必要な作りをしていました。(広告によって、数十万回単位で再生されたものもありました。)

ですから、私は人気があるとは言えない某マイナースポーツを、予算をかけて広めようと頑張っている団体があるのだと思い、そのバックボーンが気になりました。そこで調べてみたのですが、制作スタッフらしき人物は分かったものの、スポンサー絡みの情報は全く出てきませんでした。

その代わりに、とっても違和感を覚える事を発見しました。それは、そのチャンネルの動画がアップロードされる度に、SNSで、いわゆる情報商材系の多くのフォロワーのいる人物が拡散している事です。

ちょっと変な感じがしたので、制作スタッフらしき人物の名でもググってみました。すると、SNSで拡散している情報商材系の方(A)と、とても関わりが深い、また別の情報商材系の方(B)のページで名前を発見しました。(AもBも書店て著書が平積みになっているような人物です。)

その制作スタッフが登場するBのページは、いわゆる情報商材販売サイトで、『スキル不要!◯日で◯◯になる』とか、『◯◯するだけで、◯◯万円稼げる』とか、この業界、特有のコピーが散りばめられていました。そして、その制作スタッフは、Bの実績ある教え子として、今、スポーツ動画関連で、毎月◯◯万円稼ぐ成功者として紹介されていました。

商材に関する詳しい情報は、メルマガで教えてくれるとあったので、私も登録してみました。すると、『もう販売は終了したのですが、本日限定で販売します』という、これまた怪しいメールが届きました。あまり細かく書くと特定される恐れがあるので書きませんが、例のBの教え子が作ったと思われる動画が紹介されたり、商材の値段が2桁万円であるという情報が伝えられました。

正確には、どこの誰が制作しているのかは分かりませんが、十中八九、この動画の制作者は、何らかの収益をあげるために予算を投入しているはずです。ですから、ここまで、某マイナースポーツYouTube動画に関係する人物が、特定の情報商材関係者でつながっているとなると、非常に気持ち悪いと誰もが思うでしょう。

それにしても、この某マイナースポーツ動画にレギュラーで登場する、20歳前後の少年たちは、動画の背後に、こういった情報商材人脈がある事を理解しているのでしょうか?知った上で受け入れているにせよ、知らないにせよ、もし親が知れば、『その人たちと関わるのはやめなさい』とほとんどが言うと思います。

もし仮に、この情報商材系の方々が、某マイナースポーツの純粋なファンで、業界を盛り上げようと思っていただけだとします。そうだとしても、自分の子供が、このチャンネルの動画を視聴していたら、内容に問題が無かったとしても、やめさせたくなる親も、それなりにいるでしょう。

さて、テレビ番組では、その番組に関する責任を、放送している局側が追っていることは明確です。その上で、多くの番組は放送の中で、スポンサー名、スタッフ、制作会社などを明らかにしています。

法律の素人の考えに過ぎませんが、YouTubeも、今や、これだけ多くの人が見ているのですから、動画をアップロードする時に、動画に関する責任を持つ人物・団体・スポンサーなどを正確に明記しないと罰則があるなど、そういったルールが必要なのではないかと思いました。

そうでなければ、自分の関わるYouTube動画が、目立たない情報商材販売ページやセミナーなどで活用されていた場合、当人たち気づかないうちに、出演者などは広告塔のように誤解されるなどして、社会的な評価を著しく下げるという事も考えられます。

しかも、内容からは危険性が分からないので、自分の子供が出演しているYouTube動画を毎週見ている良識ある親でさえ、仮に、その動画を怪しい団体が制作していても、それを簡単には見抜けないと思うので非常に危険に感じます。

もし、現状、動画制作者や出演者をしている人が、この記事を読んで、自分の関わる動画周りにいる人に違和感を覚えるなら、その人物の名前と『詐欺』や『情報商材』というようなキーワードで検索してみて下さい。それで、何らかの記事があがってくるようでしたら、一刻も早く、そういった人脈から距離をおく事を強くオススメします。

なぜなら、今は、そういった人物から、仕事をもらうなど、良くしてもらっていたりしたとしても、そのメリットを上回る災難が、今後、降りかかる可能性を否定出来ないからです。人生の時限爆弾になりかねません。

というわけで、一見、健全に見えるスポーツの動画であっても、YouTubeって、やっぱり怖い所なんだなと感じたことについて書いてみました。

※この記事の著者プロフィール

渡辺龍太
(コミュニケーションから居場所論を考えるなどの著書多数)
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渡辺 龍太
ニュースや情報番組などを中心に活動する放送作家

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