反ユダヤ主義並み:日本は韓国の反日主義の不当を訴えよ --- 川名 健治

2019年08月31日 06:00

韓国は昨年来、慰安婦合意で作った和解・癒やし財団の解散、朝鮮人労働者の裁判で日本企業の資産差し押さえ、自衛隊機に対するレーザー照射、など次々と一方的に日韓関係を悪化させてきた。

韓国大統領府Facebookより:編集部

そしてホワイト国除外の報復としてGSOMIAも破棄した。GSOMIAについては「まさかここまでやるとは」という意見もあるが、全然不思議な事ではない。その前に文在寅大統領自身が、「日本が盗人猛々しく大口たくのは許せない。日本と経済戦争だ。北朝鮮と一緒になれば2度と日本には負けない」と、日本に対する敵意を煽る極めて好戦的な発言を行っていたではないか。

北朝鮮と一緒になり日本と戦うことが、文大統領の目標であり、そのために日本に対する反感を煽り、関係を悪化させているのだ。

日本人は「みんな仲良く」的な意識が強く、友好が大切で、何とか関係を修復しなければならないと思いがちだ。そして、相手もそう思っていると思いがちだ。しかし韓国は日本との友好など最初から望んでいない。むしろ積極的に関係を悪化、破壊するように努力している。

韓国は日韓関係を、対等な立場で互いを尊重する友好関係ではなく、加害者 対 被害者と規定し、韓国の主張が一方的に正しく、日本は韓国の言いなりになるべきだと考えているようだ。

文大統領が日韓関係を悪化させているのは、彼が独りでしているのではない。その背景に、韓国の反日主義がある。反日主義こそ、様々な問題の根源である。日本の一部には、韓国の反日と日本の嫌韓を並べて、どっちもどっち的な主張も見られるが、韓国の反日主義は日本の嫌韓とは全く次元が異なるものだ。どっちもどっちなどではない。

日本の嫌韓は、韓国の反日にたいする反作用でしかなく、社会の隅でやっているだけだ。しかし、韓国の反日は、過去の植民地支配から生じた自然な反日感情などではない。

誇張、歪曲、偏向、捏造によって、過去の実態を知らない韓国人に刷り込まれた、言論弾圧を伴う、制度化、体制化された反日主義である。反日主義は韓国の政治、教育を始め、新聞、雑誌、ニュース番組、テレビドラマ、映画、小説、漫画、音楽、その他ありとあらゆる分野に浸透している。反日グッズの販売など反日主義はビジネスにもなっている。

反日主義に疑問を持ったり反論したりすると「親日派」のレッテルを貼られ社会的に袋叩きにされてしまう。韓国では「親日派」は、犯罪者、非国民、売国奴を意味する。そのため、言論の自由、思想の自由、学問の自由、報道の自由などが大きく制限されてしまっている。

日本のテレビでは韓国ドラマが多く放送されているが、韓国では今でも日本のテレビドラマは地上波では放送禁止のままだ。また、何にでも放射状のデザインを見つけると旭日旗だ「戦犯旗」だと騒ぎ立て、世界各国で放射状のデザインを探しては攻撃することが流行っている。

日本人から見ると、馬鹿げた言いがかりにしか思えないが、韓国人にとっては、それが「正義」であり、「義務」でもあるようだ。とうとうパラリンピックのメダルにまで文句を付けてきた。もはや反日主義は韓国人のアイデンティティの一部にさえなってしまっているようだ。

日本は、関係が改善しない事を前提に、何をすべきかを考えなくてはなならない。それには国際的な世論に訴えかける事が重要である。残念ながら、現在まで、日韓関係における日本の立場は、十分に国際的に理解されているとは言えない。レトリックについては、日本より韓国が格段に熟練しているように思える。

韓国の主張は、誇張、歪曲、偏向、捏造に満ちているが、事実関係を検証せずに、韓国の主張だけを見ていると、まるで韓国が正しいかのように騙されてしまう。歴史問題などで日本を攻撃する韓国の主張に対して、日本は事実関係を説明して反論してはいるが、それだけではうまくいかない。直接自分に関係がなく詳しい事情も良く知らない第三者は、細かい事実関係よりもイメージ的に判断してしまいがちだ。

一旦「戦争被害者」「人権問題」などの枠組で問題を捉えてしまうと、日本が細かい事実関係を説明しても、「言い訳をして、言い逃れをしている」と受け取られてしまいがちだ。

日本が主張すべきは、「日本は悪くない」ではなく、「韓国こそが悪い」ということだ。韓国が日本を非難すればするほど、逆に韓国の方が国際的に非難されるような状況を作ることを目標にすべきだ。それには、「反日主義」をキーワードとすべきだと考える。個々の問題の細かい事実関係の説明よりも、まず、全ての問題の根源である「反日主義」という大きな枠組を提示して、そこから個々の問題を理解してもらうようにすべきだ。

ただ単に「反日」を指摘するだけでは「過去の植民地支配から生じた自然な反日感情」として日本のせいにされかねない。「反日主義」という概念で、反ユダヤ主義と同類のものとして、その異常な実態を世界各国に広く認識してもらうことが必要だ。

各国のマスコミに対しても、「韓国の主張をうのみにして、それをそのまま垂れ流す事は、反日主義のプロパガンダに加担する事であり、恥ずべき事だ」という認識を持ってもらい、韓国の主張を批判的に見て、誇張、歪曲、偏向、捏造に満ちた反日主義が国際的に批判されるように、理解を深めてもらうよう努力すべきだ。

最近、韓国で新しい動きが出てきている。反日主義を批判する「反日種族主義」という本が出版されベストセラーになっているのだ。日本でも反日主義をきちんと体系的学問的に研究し、研究結果をまとめて、発信すべきである。日本の韓国専門家は、反日主義が空気のように韓国のあらゆるところに浸透しているため、韓国の研究をしているうちに、まるで反日主義が存在するのが当然のように思ってしまい、問題意識を持たなくなってしまったのではないだろうか。

日本だけでなく、世界各国の大学、シンクタンク、各種研究機関で、歴史学、政治学、社会学などの学者、研究者に、韓国の反日主義について研究を進めてもらうことも必要だ。

韓国で反日主義がここまで強固になった原因は、古い朱子学からきた、強い上下秩序意識、小中華主義、李氏朝鮮時代の党争以来の対立抗争の伝統、北朝鮮と親北勢力による日本と韓国の分断工作、などの原因が考えられる。

ある意味、韓国人は、反日主義に洗脳され、思想や言論の自由を奪われた犠牲者ともいえる。国際的に反日主義が非難されるようになれば、韓国人が反日主義から目を覚ますきっかけになるのではないか。韓国人が反日主義から解放された時こそ、真の日韓友好への道が開けるだろう。

川名 健治
1961年生まれ。公務員、証券、銀行などを経て、現在は無職

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