一般質問解説⑦ ベイエリアで描く官民がチームになる方法

2019年10月06日 06:00

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>>>一般質問解説⑥ 再生可能エネルギーの地産地消拡大に向けて


こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

一般質問解説も残り2回となりました。今日は東京の稼ぐ力を高めるためのベイエリアの活用について。東京都では2040年代を見据えた長期戦略について「未来の東京への論点」が示され、検討が重ねられていますが、その頃の東京の活力の中心はどこにあるのか、私はベイエリアに大きなポテンシャルを感じています。東京ベイエリアビジョンの策定に向けて官民連携チームによる提案がなされておりますが、その提案は大変興味深いものです。

一方で、これまでの都の仕事のやり方は、こうした魅力的な提案について、あくまでも参考としてつまみ食いして終わりというケースが見受けられます。世界から人を呼び込むだけの魅力的なエリアを創造していくには、民の発想を形にすべく、官がサポート役に徹するような、官民が一つのチームとなるまちづくりが必要と考えているところです。

また、官がリードするまちづくりは、アイディアにブレーキをかけてしまう側面があるとも考えます。原稿の中には、あえてカジノという言葉を出しましたが、その一言で過剰反応を起こす層が一定数おり、実際に、カジノをどのような表現で用いるか、といったやり取りが都庁側ともあったのも事実です。

Nick Ares/flickr:編集部

私としては、カジノは都市の魅力を高める選択肢の一つに過ぎないと考えます。カジノを含むIR誘致を表明した国内の都市との間で競い合うことは、日本全体の発展には繋がりません。むしろ、社会課題解決型のイノベーションが数多く生まれるような実験都市を目指していく方が、国内外の他都市との差別化を図るという点からも有効なのではないかと考えるものです。また、同僚の森沢都議も、シンガポールを視察した際のブログでIRについて触れていますのでご参考まで。

シンガポールからの学び③〜ナイトタイムエコノミー&IR(統合型リゾート)

いずれにせよ、東京ベイエリアビジョンが、その内容だけでなく、議論の過程や実際のまちづくりに至るまで、これまでの延長線上にはないものとなるよう取り組んでまいります。

〜以下、一般質問&答弁全文〜

 カジノを含むIR誘致を表明した横浜、万博を控える大阪など、国内にも、人、物、金、情報を集める磁力をより高めようとする都市がしのぎを削っています。この動きに東京がおくれをとるわけにはいきません。その点で、東京に最後に残された大きなポテンシャルがベイエリアです。

現在、東京ベイエリアビジョンの策定に向け、官民連携チームの提案がなされていますが、二〇一九年現在ではとっぴとも思えるようなアイデアも、二〇四〇年においては決してそんなことはないと考えるものです。

さて、先日、福岡市の創業支援施設を視察したところ、行政と民間企業が一つのチームとして知恵を出し合い、創業支援を行っていました。今回のベイエリアの官民連携チームでの取り組みが、これからの東京の官民協業モデルへと発展していくと期待するものです。

Q7.そこで、東京ベイエリアビジョンの策定とその後の開発においては、官民連携チームのアイデアを一つでも多く実現すべきと考えますが、見解を伺います。

A7.港湾局長答弁

官民連携チームの提案の活用についてでございますが、ベイエリアの将来像を検討する上で、行政の枠を超えた発想、手法を取り入れる新しい取り組みとして、官民連携チームを発足し、東京の価値と魅力を高め、世界から人や投資を呼び込むためのさまざまな提案をいただいております。

今後、こうした提案も踏まえ、関係局と連携し、ベイエリアが東京の次の成長を生み出すための先進的な取り組みを展開する重要な拠点となるよう検討してまいります。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年10月5日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。

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奥澤 高広
東京都議会議員(町田市選出、無所属 東京みらい)

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