台風19号、記録破りの大災害から何を学ぶのか

2019年10月15日 06:00

あらためまして、被災され避難を続けている皆様、停電や断水などでお困りの皆様には心からお見舞い申し上げますとともに、随分と冷え込んでいる中、今もなお救助を待たれている方々が少しでも早く救出されますことを、切に祈っております。

お陰様で作新学院では、氾濫した河川流域に取り残され救助を待っていた生徒が、今朝7時過ぎ無事に救出されたという連絡が入り、心の底から安堵しました。

きっと日本全国で眠れぬ夜をお過ごしの方が数多くおられると思うと、胸が締め付けられる思いがします。

ただ今日からまた各地で雨が降り出し、河川の増水や氾濫した地域への浸水が進むことも予想されます。

新たな決壊や土砂崩れが発生する危険性も高まる可能性があり、予断を許さぬ状況であることに変わりはありません。

おととい未明に、氾濫した秋山川流域の自宅から自衛隊によって救出された教諭の話では、夕方には川は既に氾濫し始め、腰以上の高さの水が一気に押し寄せてきたそうです。

一帯は停電し、外にも出られない状態となり、自家用車も水没しました。

この教諭の2階の部屋には、近隣から10人もの人たちが避難してきて、そういう方たちのお世話を家族でしながら、救助を待ったそうです。 

全国で21もの河川の24カ所で堤防が決壊し、あまりにも広域にわたり大規模浸水が発生している今回の台風被害。 

国や地方自治体の迅速・的確そして何より現場の住民ファーストの柔軟な対応を切に求めます。

被災を免れた自治体から被災した自治体へのスタッフ派遣といった支援はもちろん、被災していないすべての日本人が被災者に寄り添い困難を分かち合い、復興に向けて力を尽くすべき時であると痛感します。 

打ち続く天災は、大自然から人類への“警告”に思えてなりません。

人類が地球に過度な負担をかけ、天の理・地の法に則った道から大きく逸脱して暴走し続けたツケが、こうした未曾有の大災害として返ってきている気がします。 

そうした中、ノーベル化学賞に輝いた吉野彰先生が体現された「イノベーション力」と、節度や畏敬の念と他者へのイマジネーションをベースに、新たな社会システムをデザインする能力を育む「教育力」、その両輪をいかに最大化できるかが、持続可能で豊かな未来を拓く鍵になると思います。 

この大災害から何を人類が学び、どのような具体的行動を起こせるのか。 

今、私たち人類が、天から試されている時なのだと思います。


編集部より:この記事は、畑恵氏のブログ 2019年10月14日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は畑恵オフィシャルブログをご覧ください。

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畑 恵
作新学院 理事長、元参議院議員

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