都議会自民党、IOCへ断固抗議の談話発表

川松 真一朗

東京都議会議員の川松真一朗(墨田区選出・都議会自民党最年少)です。

IOCが都庁訪問

昨日、札幌でのマラソン開催についてIOC責任者であるコーツ調整委員長が小池知事の下を訪問し会談が行われました。しかしながら、コーツ委員長は既定路線である事を主張し札幌開催を強く推していく考えを示したのです。IOCが譲歩出来るのはマラソンの表彰式は東京でやるということだけになります。

NHKニュースより:編集部

その一方で、都議会自民党は幹事長名で談話を発表しました。

  • IOCバッハ会長へ断固抗議
  • 小池知事と一体で動く決意
  • オール都議会で取り組む為に広く他会派へ呼び掛ける
  • 東京開催へ最善を模索
  • 一部の都議が事前に動いてたという指摘については全面否定

といったことを並べています。

特定の都議は事前に知らない。故に何も動けず

特に一番下にある一部の都議が事前に知り動いていたという件について、小池知事は実名を挙げて早い段階から知っていたと断言して、関係各所を回っているということが判明しました。しかしながら、伝えられたのがいつなのかは限定せずとの話でもあります。一方で、9月22日に私を含む複数都議が札幌ドームでラグビーワールドカップを見ていた。ここに森会長もいた。既に話が浮上していたのではないかという報道や都民ファースト都議の指摘があります。

はっきり言いますが、このツイートも意図的過ぎて迷惑です。私はたしかにドームにいました。ただ、私達の並ぶ斜め前に都民ファーストの女性都議もいました。特に、あのゲームはトンガ代表が大会前から財政難を伝えられていて、事前の国内キャンプから自民党のラグビー議連でサポートするという趣旨で動いていたものです。ですので、自民党都議は3人だけでなく他にもおり、トンガ代表のジャージを着て応援していたはずです。

そして、森会長が札幌ドームにいる事は分かっていましたが、ドームで交わる事はありませんでした。空港から札幌市内のファンゾーン経由で電車でドーム入り。程なくしてキックオフとなったのです。ただ、私が以前の記事で森会長と話したと記したことが根拠になっているという記者からの取材を受けました。

ラグビーW杯秘話:私たちは東京開催のピンチをこう乗り切った

「たまたま、帰りの23日に新千歳空港で森喜朗会長とご一緒になりました」と記したように私が森会長に会ったのは、帰りの飛行機乗り口です。しかも、私一人で他の方は別便でしたので会うことさえなかったのです。

オール東京になろうよ

つまり、小池知事も都民ファースト都議も、元々の都議会自民党への先入観を捨てて、本問題に取り組まないと不要な事に労力を使い、最良の結果を得られなくなります。談話でも記したようにオール東京でIOCバッハ会長やコーツ委員長に向き合わなければなりません。私は以前から小池と知事は素直になって自民党と歩調を揃えるべきだと言って参りました。何度も言っても理解できず、こういう局面で政治利用し、変な演出をされているのは自明です。

私達が全て知ったのは10月15日に小池知事へ武藤事務総長が札幌開催可能性を伝えた後です。それ以前に何かを知り、動いていたということはありません。力を合わせて、東京開催を守り切りましょう。浅草や芝公園などマラソン沿道に皆さん、そしてコース選定から外れたけれども私の地元墨田区のように沿道を盛り上げていこうと考えている全ての人と共に。

川松 真一朗  東京都議会議員(墨田区選出、自由民主党)
1980年生まれ。墨田区立両国小中、都立両国高、日本大学を経てテレビ朝日にアナウンサーとして入社。スポーツ番組等を担当。2011年、テレビ朝日を退社し、2013年都議選で初当選(現在2期目)。オフィシャルサイトTwitter「@kawamatsushin16」