ビジネスは論より根拠!その数字の意味は大丈夫なの?

2019年11月06日 06:00

Photos by K.Bito

統計学の手法がビジネスに効果があることは知られている。なかには、あらゆる学問のなかで統計学が最強だという人もいる。

多くのデータのなかから正解を導き出す統計学の影響力は特筆すべきといえよう。しかし統計学は難しい。複雑怪奇な計算式を見るだけでうんざりという人も少なくない。

今回は『ビジネスマンのためのデータ分析&活用』(フォレスト出版)を紹介したい。著者は米谷学さん。データ活用・分析のプロ。データマイニングに関するツールの開発・販売やデータマイニング関連のサイトを運営する。

社内、社外を問わず、プレゼンや提案、説明、説得を試みたときに、相手から「その数字、裏づけあるの?」と問われたときの答えを準備しているだろうか。どんなに熱弁をふるっても、最後の最後に答えに窮すると相手を納得させることはできない。答えに窮したことでプレゼンが失敗に終わることもある。

「頑張っている」ことが結果と同程度に評価されることがあるのはせいぜい学生まで。組織の中で、あるいは組織を相手に事業活動をする以上は、結果が出なければどうしようもない。では、どうやって根拠をカタチにしていくのか。本書はその方法をすべてEXCELで解説している。初心者向けでわかりやすい。

実は、筆者はSPSSを使用している。以前、論文作成用に分析ツールとして購入した。SPSSは便利である。分析用の元データさえしっかりしていれば、大概の分析は可能である。当時で20万円程度、いまは最新バージョンを購入するには50~100万円程度掛かってしまう。しかし、同程度の分析がEXCELでも可能なことをご存知だろうか。

多少やっかいで難しい関数を覚えなくてはいけないがソフトなら数十万円掛かるものが、1500円でマスターできるなら安いものではないかと思う。さらに、体験用のEXCELシートがダウンロードできるので実際に見ながら学ぶことが出来る。ビジネスパーソンなら読んでおいて損のない一冊である。

[本書の評価]★★★★(80点)
評価のレべリング】※標準点(合格点)を60点に設定。
★★★★★「レベル5!家宝として置いておきたい本」90点~100点
★★★★ 「レベル4!期待を大きく上回った本」80点~90点未満
★★★  「レベル3!期待を裏切らない本」70点~80点未満
★★   「レベル2!読んでも損は無い本」60点~70点未満
★    「レベル1!評価が難しい本」50点~60点未満
星無し  「レベル0!読むに値しない本」50点未満
2019年に紹介した書籍一覧

尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
※14冊目の著書『3行で人を動かす文章術』(WAVE出版)を出版しました。

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尾藤 克之
コラムニスト、著述家、明治大学サービス創新研究所研究員

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