人それぞれの宗教“観”

2019年11月28日 16:00

今月23日から26日まで、フランシスコ第266代ローマ教皇が来日していました。
この権威ついては新聞やテレビ、ネットニュースなどで報道があふれていました。

1981年のローマ教皇ヨハネ・パウロ2世の来日以来38年ぶりです。
当時の私は17歳の高校生、空手道で稽古ばっかりやっていましたので、その来日は全然記憶にありません。

正直ローマ教皇って誰?何?というのが圧倒的多くの日本人の意見ではないでしょうか。それでもこれだけ大きく報じられているわけは13億人の教徒がいるローマカトリック教会のトップ、すなわちカトリックの一番偉い人であり、バチカンの国家元首だからです。

広くキリスト教といっても、大きくはカトリックとプロテスタントの二つに分けられます。その内の一つ、カトリックのトップですから、宗教的にはもちろんのこと政治的にも大きな影響力がある人です。

今回の来日で天皇陛下、安倍総理との会談、被爆地長崎や広島、東京ドームでのミサ、そして各地での講演がありました。特に東日本大震災の被災者と会われたことや、原発事故や核兵器の核に対する発言もありました。

日本におけるカトリック信者は440,893人(2018年現在)。日本全体の人口を考えれば44万人しかと言ってもいいと思いますが、全国各地で教皇の行く先々ではアイドル並みの黄色い歓声も上がっていました。またカトリック信者の皆さんにとっては、日本でローマ教皇にお会いできるのは、一生に1度のチャンスということでもあったのではないでしょうか。

実は私、平成2年(1990年)と3年(1991年)にローマ教皇に直接お目にかかっています。場所はヨーロッパはイタリアの中にあるともいえるバチカン市国でした。なぜかといえば、日本のカトリック信者で有名な作家の曽野綾子先生、そして亡くなりになられましたが、三浦朱門先生ご夫妻の「障害者の方たちと行く聖地巡礼の旅」に参加したからです。

旅は主に日本全国のカトリック信者が参加され、エルサレムやヨーロッパの聖地そしてバチカンを訪ねる旅でした。参加者の中には、長崎で被爆した高齢者やまた障害者の方がいらっしゃいましたので、車椅子の移動や目の不自由な方のボランティアとして参加しましたので、バチカンのミサに参加したときはその付き添いの私も一緒に祝福を受ける機会に恵まれたからです。

今考えても本当に貴重な経験でしたが、私の母校が青山学院大学でしたので、単位を取るためにキリスト教の授業がありましたので勉強していました。ちなみに青山学院大学はプロテスタント(メソジスト派)でした。

ちなみにカトリックとプロテスタントでは呼び方が違うものがあります。カトリックで言う「ミサ」はプロテスタントでは「礼拝」、神父さんは牧師さんなどがあります。

さて、欧米の文化や価値感、考え方に至るまで基本はキリスト教です。例えばルーブル美術界に行けば、キリスト教に関係する絵画や彫刻が数多くあります。その意味でも、そうしたキリスト教の基本を学ぶ機会に恵まれたということは私自身、すごくありがたいことだと思います。当然ながら私は「キリスト教を信じなさい」とか「〇〇の宗教がいい」などと人に押し付けるつもりはありませんが、宗教というよりも宗教観というのは私は必要なことだと思います。

我々は日頃、法律や人の目を気にして生きてますよね。これに対して、人知の及ばない自然の摂理や人間を超える神という存在に触れるというのは、どこか我々が謙虚に生きていくという上で大切なことのような気がします。


編集部より:この記事は、前横浜市長、元衆議院議員の中田宏氏の公式ブログ 2019年11月28日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はこちらをご覧ください。

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中田 宏
元衆議院議員、前横浜市長

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