文喜相韓国国会議長の提案、そしてローマ教皇の発言について

今回は初めての試みとして二つのニュースについて取り上げてみました。

文喜相・韓国国会議長とフランシスコ・ローマ教皇(Wikipediaより:編集部)

一つ目は文喜相韓国国会議長の徴用工に関する提案です。
日韓政府、民間企業が基金を作れという主張ですが、このような提案に乗る必要は全くない、というか、むしろこのような提案を拒絶すべきだというのが私の主張です。

法的には全て解決済みの問題を蒸し返し、幾度となく反省を要求する韓国の態度は異常です。

日韓関係を正常にするために必要なのは日本からの譲歩ではありません。韓国が「反日種族主義」を克服することこそが重要なのです。日本側が譲歩をしても全く無意味であったことは、慰安婦問題をみれば明らかでしょう。

そしてもう一つ取り上げたのがローマ教皇の発言です。今度は日本は難民を受け入れるべきだと主張し始めました。クリスチャンでない私からすれば、彼を尊敬する気も何もありません。一体、どのような立場でこのような内政干渉じみた発言を繰り返すのか、理解に苦しみます。国民国家、日本のあり方を決めるのはローマ教皇ではなく、日本国民です。余計な発言は慎んでいただきたいと思いますし、難民を受け入れたいのであれば、バチカンで受け入れればいいだけの話でしょう。

岩田 温  大和大学政治経済学部講師
1983年生まれ。早稲田大学政治経済学部卒業、同大学大学院修了。専攻は政治哲学。著書に『偽善者の見破り方 リベラル・メディアの「おかしな議論」を斬る』(イースト・プレス)『人種差別から読み解く大東亜戦争』『「リベラル」という病』(彩図社)、『逆説の政治哲学』(ベスト新書)、『平和の敵 偽りの立憲主義』(並木書房)、『流されない読書』(扶桑社)などがある。ブログ『岩田温の備忘録