教育最前線③ 子どもの可能性を信じ切る

こんにちは、東京都議会議員(町田市選出)のおくざわ高広です。

今週末は、学びに関する意見交換やセミナーを行脚しました。

はじめに、私も主催の一人である

とうきょうミライゼミby Tokyo Cross Point(森沢きょうこ都議ブログ参照)

竹村詠美さんをゲストに迎えて、
これからの学びを考えるワークショップ

次に、very50主催のセミナー「社会から逆算する探究学習」にて、

企業の新卒採用が何を重視しているのかから逆算して、どんな能力を身につけるべきか
講師を務めていた荒川さんと主宰者の中山さんはTokyo Cross Pointでのセッションがきっかけでイベントに繋がったとか。うれしい限り。
昨日は、子ども大学くにたち プレオープンイベントにて
ノンフィクション作家柳田邦男さんの講演

共通していたのは、

  • 社会で求められているのは、考える力・選択する力・課題解決能力
  • そのために学校がすべきは、まちがいを沢山する・多様性を認める
  • 大人の役割は、子どもの可能性と感性を信じ切ること

振り返ってみると、

学校でも家でも、子どもに対して、あれをしなさいこれをしなさいと一から十まで詰めこんで、意識的か無意識的かは別として、子どもの可能性を大人の型枠にはめ込んでしまっているのではないか

と考え直す契機になりました。

中でも、柳田さんの言葉、

目の前の困っている人に対して、「法律だから諦めてください」と言うのではなく、「どうしたら解決できるのか考えていける人になってください」という言葉が印象的でした。

また、「言葉」について深く深く考えを進めていくことで、対話的で主体的な深い学び「アクティブラーニング」になっていることにも驚きました。

どんな教材か、どんなプログラムか、

つまり手法は、さほど問題ではなく、

  • 興味を持ったことに対して、その本質を突き詰めていくこと
  • 自分で決めたテーマを探究して、自分なりの答えをだしていくこと

という、子ども一人ひとりの興味関心に寄り添って、一緒に課題解決に取り組んでいく存在が必要であるということを改めて感じた次第です。

こうした話をすると、学校は社会性を学ぶ場であるとか、最低限の知識を学ぶ場所だという反論が返ってきます(特に学校関係者から)。しかし、どの方のお話でも、その点は否定していません。

社会で必要とされる能力が、知識から思考力へ、同質性から多様性へと転換されていく中で、学校教育における時間配分に偏りがあるのではないかという問題提起なのです。

つまり、

「社会に適合するための教育」から「一人ひとりの可能性を最大限に伸ばす学び」へのシフト

まず、私自身が楽しく学び、主体的に自分らしく生きていく姿を見せていきたいと思います。


編集部より:この記事は、東京都議会議員、奥澤高広氏(町田市選出、無所属・東京みらい)のブログ2019年12月1日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方はおくざわ高広 公式ブログをご覧ください。