年間維持費が約24億円!新国立競技場は「レガシー」になれるか

2019年12月16日 11:30

こんにちは、音喜多駿(参議院議員 / 東京都選出)です。

昨日は新国立競技場の竣工式と、メディア・関係者向けのお披露目会が行なわれました。

国会議員は内覧できるとのことで、いち早く内覧会に参加をさせていただき、その模様は簡潔ながら動画でもお伝え致しました。

生ビール800円…!なので、飲み物はハイボールがレモンサワーを頼もうと思います。

という冗談はさておき。

もちろん立派な建物ではあるものの、無難なスタジアムと申しますか、良くも悪くも特徴を感じない仕上がりになったなというのが、極めて個人的で率直な感想です。

ご案内の通り、新国立競技場はその費用面を巡って揉めにもめ、2015年にこれまでの計画を一転して白紙撤回。

招致コンペを勝ち抜いたザハ案を廃案とし、新たにデザインされたまったく新しいものに切り替えた経緯があります。

当時の世論を思い出すと、安倍首相は不人気の安保法案を通すために四苦八苦。

そこに調整能力のない森会長が炎上発言で文字通り火に油を注ぎ続け、支持率回復を目指す政権によって新国立計画が生贄として差し出されることになったわけです。

参考:
森喜朗さん、お詫びして辞任するべきところが責任を綺麗さっぱり他人に押し付け開き直る名人芸を披露(山本一郎、2015年)

(懐かしい記事ですね…)

これで額面の費用こそ約1,600億円に抑えられたものの、

・屋根がなく空調も不完全
・完成後の利用計画が不透明

な競技場が出来上がってしまいました。

私も当時は都議会議員として、国と都の費用負担については何度も指摘してきましたが、新国立競技場そのものについては積極的な提案をしておらず、その点に後悔が残るばかりです…。

すでに多くの有識者が指摘する通り、屋根のないスタジアムでは使用用途が限られ、年間約24億円もの維持費をペイする運営をすることは極めて困難です。

コンサート利用なども不可能ではないものの、この規模で屋根なしとなれば嵐など集客力と企画力のあるビッグネームに限られますし、展示会などは天候リスクが高すぎて無理。

さらに肝心要のスポーツ利用についても、五輪後の球技専用への再改修が見送られ、陸上トラックを残すと報じられています

陸上トラックを残すとしても、陸上大会に必要不可欠な「サブトラック」がないために陸上大会にはそのまま転用できないわけで、もう何がなんだか…という他ありません。

とはいえ、時間を巻き戻すことは不可能。この完成した新国立競技場を「レガシー」として残すために、総力を上げて知恵を絞っていく他ありません。

新国立競技場は来月のサッカー天皇杯から利用開始とのこと。

その利用状況を見極めながら、私も五輪後の新国立競技場の利用計画について思案していきたいと思います。

それでは、また明日。


編集部より:この記事は、参議院議員、音喜多駿氏(東京選挙区、日本維新の会、地域政党あたらしい党代表)のブログ2019年12月15日の記事より転載させていただきました。オリジナル原稿を読みたい方は音喜多駿ブログをご覧ください。

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音喜多 駿
参議院議員(東京選挙区、日本維新の会)、地域政党あたらしい党代表

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