世界的社会課題の解決に重要なこと:難民フォーラム閣僚会合と中東4か国訪問

グローバル難民フォーラムの閣僚会合への出席及び、イスラエル、レバノン、パレスチナ、ヨルダンへの公式訪問のため18日から23日までの日程で出張しました。

特に中東地域においては中東和平、安全保障や二国間関係に加えて、パレスチナ難民及びシリア難民の問題が受け入れ国(特にヨルダン、レバノン)経済にも大きな影響を与えている状況の中にあって大変有意義な訪問となりました。

難民をはじめとした多くのグローバルな社会課題の解決にあたって私が常に強調しているのは、「インパクトを最大化し、最大限の効率性を追求し、コストを最小限に抑える」ことの重要性です。

アフガニスタンの難民キャンプ(Global Panorama/flickrより編集部)

もちろんこれはグローバルな課題だけではなく、日本国内の様々な課題解決にも直結することであって、公的資金だけではなく民間資金やノウハウ、プレーヤーの関与を強めること、多くのステークホルダーの集団的(コレクティブ)な連携を強めることが非常に重要です。

また、難民の問題に関しては、社会の受容のキャパシティ実際の受入数のギャップ、財政的なギャップについてマクロ的な分析をもとに国際社会が解決策を見出すことが極めて重要です。担当の外務副大臣として、日本政府としてもきちんと取り組みを進めていきたいと思います。

今回は、他にも、中身の詳細には触れませんが、政情が不安定なレバノンにおいてアウン大統領、ハリーリ首相、やベッリ国会議長、バシール外相と会談し、パレスチナにおいてもアッバース大統領、シュタイエ首相、マーリキー外務庁長官や投資担当大臣と会談したほか、ヨルダンのサファディ外相、国際協力相、イスラエルの副外相等と会談し、中東和平や二国間関係、IMFとの関係、香港や北朝鮮、東シナ海、南シナ海、台湾海峡、一帯一路等の中国問題に関しても我が国の立場を伝え、相当程度突っ込んだ有意義な意見交換を行うことができました。

様々な国際会議や従来の人脈の中で率直な意見交換ができる要人のネットワークが各国に拡がり、結果として、様々な情報交換や交渉を有意義に行うことができることが非常に重要であると体感しているところでもあります。

また小泉総理、麻生外相の時にスタートしたヨルダン川西岸、ジェリコの「平和と繁栄の回廊」やパレスチナ難民のキャンプ、イスラエルのベンチャー企業等を視察し、多様化する現状を具に見ることができました。

非常に課題が山積している国際情勢の中で、日本が国際社会の中でのプレゼンスを強化し、長期的な国益を最大化できるよう、引き続き全力で職責を果たしてまいります。

鈴木 馨祐   外務副大臣、衆議院議員(自由民主党、神奈川7区)
公式サイトツイッター「@SuzukiKeisukeMP」


編集部より:この記事は、外務副大臣、衆議院議員の鈴木馨祐氏(神奈川7区)のブログ2019年12月24日の投稿を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「政治家  鈴木けいすけの国政日々雑感」をご覧ください。