小泉進次郎よ!兼業主夫になる覚悟はあるか!?

2018年1月、保育園を題材にした映画上映会で赤ちゃんをあやす小泉氏(公式Facebookより=編集部)

小泉環境相「育児休業」取得へ 第1子誕生後、計2週間(共同通信)

政治家の家庭に生まれたことと、滝川クリステルと結婚した他は、とくに実績もない、でも、期待と人気だけはやたらと高い、実力未知数というか、怪しい、「セクシー」でお馴染みの環境相小泉進次郎。彼が「育児休業」取得へというニュースが飛び込んできた。第1子誕生後の3カ月間に合計2週間程度、育児のための時間を確保する考え、とのことだ。

賛成か反対かでいうと、賛成である。ただ、これぞ「短い育休至上主義」そのものではないか。単なるパフォーマンスにならないか。いや、パフォーマンスでも、世の中に何か変化をもたらすとよいのだが、それも怪しい。小泉進次郎による育休フィーバー、なんて起こるだろうか。

いくら政治家の家庭に生まれたことと、滝川クリステルと結婚したこと以外、実績がなく、政治家としての能力・資質が怪しいにしても、育児のために休む権利は保証されるべきだ。小泉進次郎が政治家一家に生まれたのにはかなわないかもしれないが、私は親子3代にわたる反自民一家に生まれた。娘も自民党に入れないだろう。ただ、その立場でありつつも、私は彼が育児のために休むことには賛成する。

問題は、これぞ、男性育休のパフォーマンスそのもので。育児はその先の方が大変だ。政治家としての責任を果たしつつ、ときには大胆に休むことも期待したい。「育休」はとればよいというものではなく、どうとるのか、さらには、その後、どのように家事・育児をこなすのかが大切なのだ。

政治家の一家に生まれたことと、滝川クリステルと結婚したこと以外、実績がなく、政治家としての能力・資質が怪しいとはいえ、今後の育児の姿を提案することには期待はする。

このあたりは、私の本にまとめてあるので、ぜひ読んで頂きたいのだが・・・。

小泉進次郎は、もっというと政治家は兼業主夫になれるのか、なる覚悟があるのか。それを世間がどう見るのか。ここに私は注目している。

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硬派な美形左翼文化人として知られる私だけれども…。家族との時間を大事にしている。兼業主夫である。いまや、「仕事も続けている」レベルになっている。1日6時間、家事・育児に没頭している。相当、長い方だと思う。もっと働きたいし、原稿もお待たせしているのだけど、これまで働く女性が抱いてきたモヤモヤを自ら体感してみようと、実験台になっている。

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家では猫の召使い「バニラちゃん」という設定で生きている。娘はなんとか「パパ」と呼んでくれているが、妻からは「バニラ」と呼ばれている。娘はまだ私の本名を知らないと思う。たぶん、バニラだと思っていることだろう。

「バニラ、朝ごはんつくって」
「バニラ、ゴミ捨てておいて」
というように。

AmazonのEchoなど、スマートスピーカーが登場したときに、「これ、僕と一緒やん」と思った。「アレクサ」と呼ばれるのと一緒ではないか、と。

何かミスをすると「すみません、すみません」と頭を下げる。

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料理だけは上手くなった。とろとろデミグラスチーズオムライス。

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生ハムのペペロンチーノと、とろとろチーズオムレツ。

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ぶっかけ蕎麦と、鮭まぶしご飯のセット。

バニラちゃんに頼むと、こういうものが自動的に出てくる。常見家は地上の楽園なのだ。

昭和の父親像や男性像、いや平成のそれすらも捨てることにより、私は生きづらさを克服した。いや、たまに猛烈に仕事をしたくなるのだけれども。

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アグネス論争から約30年。私は子連れで仕事をすることにこだわっている。出張や講演、メディア出演などによく娘を連れて行く。やさしく受け入れてもらっている。時代は変化している。

さて、小泉進次郎は新しい父親像、男像を示すことができるか。家でバニラちゃんと呼ばれる覚悟があるか。激しく傍観することにする。


編集部より:この記事は常見陽平氏のブログ「陽平ドットコム~試みの水平線~」2020年1月15日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は、こちらをご覧ください。