選択的夫婦別姓はゆっくり議論すれば良い

2020年01月26日 06:01

「受け手」の振る舞いも重要

自由民主党の杉田水脈議員が国民民主党代表の玉木雄一郎議員に対して「だったら結婚しなくていい」と野次を行ったとして話題になっている。もっともこれは確定した情報ではない。

杉田水脈議員(衆議院インターネット中継より:編集部)

思うに政治家同士のやり取りで発生した野次の評価はその内容だけではなく野次の「受け手」の振る舞いも重要なのではないだろうか。今回の件で言えば例えば玉木議員が野次に対して「非常に元気が良い」とか「結婚の是非についても議論したいですね」とか小気味よく返答すれば印象はかなり違う。

玉木議員の評価は上昇するし、野次を行った議員の評価は低下し、政治家として打撃を受ける。国会内の野次とは政治家の振る舞い一つでその評価は大きく変わるものである。

もちろん玉木議員にこういう小気味良い振る舞いを行う義務はないし、できなかったとしても政治家としての資質は問われない。なぜなら野次は本来、不要だからである。

よく野次は「議場の花」とか「つきもの」とかもっともらしく言われているが具体的な根拠はない。

野次を肯定するこの種の言説は大根役者が「下手な演技も観客を楽しませる」と言うのと同じである。要するに言い訳で野次を客観的に評価しない者の言説である。

今回の件で言えば杉田議員を批判しつつ「野次は議会の花」とか「国会のつきもの」とか言う者は安倍首相への野次を黙認している可能性が高い。

要するに「許される野次」と「許されない野次」が混在している奇妙な思考の持ち主であり、とても参考にならない。

ここはシンプルに野次を一律禁止すれば良いだけである。今回の珍事を機に野次の禁止を目的とした国会関係法の改正が求められる。

選択的夫婦別姓はゆっくり議論すれば良い

リベラル系メディアは選択的夫婦別姓を支持しているためか今回の珍事に過剰反応している。正直、意図的ではないかと思うほどだ。

野党は選択的夫婦別姓を支持しているようだが、看過できないのは野党第一党たる立憲民主党の姿勢である。立憲民主党は選択的夫婦別姓と女系天皇を一緒くたに議論している。

選択的夫婦別姓と女系天皇は別個に議論することが可能であり、また、そうすべきである。選択的夫婦別姓と1500年以上続く歴史的制度を同列に扱うべきではない。

あまりにも政治センスがなく、本当に選択的夫婦別姓を推進する気があるのかと思うほどである。

正直、女系天皇を巻き込む姿勢を見ると選択的夫婦別姓推進派は特定のイデオロギー勢力の隠れ蓑になっている、そこまでいかなくてもその流入を招いているのではないかと勘繰ってしまう。

以前、指摘したように安倍政権は「旧姓使用の拡大」という広義の選択的夫婦別姓を「推進」している

斬新的改革は悪いことではない。むしろ無用な摩擦を回避するための「知恵」である。

選択的夫婦別姓が女系天皇まで含むのならば斬新的改革の必要性は増すばかりである。

だから今後も「旧姓使用の拡大」を着実に進めていくべきである。「旧姓」という言葉に抵抗を感じるならば別の言葉を作れば良い。

野次をはるかに超えた罵詈雑言を女性(杉田)議員に浴びせる者が推進する制度など急いで導入する必要はない。20年でも30年でも議論すれば良い。

最後に筆者としては今回の珍事で国会審議が止まらないよう願うばかりである。

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