ムリなく読書習慣をつける3つの方法

(筆者撮影)

読書をするとき、ただ漫然と読みはじめている人はいませんか。もちろん、楽しむときの読書はそれでもいいのですが、限られた時間で本を読まなくてはいけないとき、いくつかの方法を加味することで読書のスピードや吸収力が一気に加速します。

今回は新著『頭がいい人の読書術』(すばる舎)から、読書習慣をつけるためのテクニックをお教えします。私は以下の3つをオススメしています。

○読書日記をつける○
読書習慣をつけるには、アウトプットを継続させるしかありません。私のように、記事にして発信することは難易度が高いですが、読書日記ならつけられるはずです。気になる本、これから読みたい本、読んだ感想、あらすじ。そのようなものを書くための「読書日記」があると、読書効率がアップすると思います。

最初はメモ書き程度でもかまいません。他の人が見るわけではありませんから、しっかり書く必要もありません。自分の読書意欲を高めるワザとしておすすめします。

○まずは手軽な文庫本から○
読書が苦手な人から聞いた話です。テレビやニュースで有名になっていたベストセラーを買ってはみたものの、数百ページもあり、ひるんでしまったというのです。このような分厚い本を読むことは手軽ではありません。まずは読書のクセをつけたいので携帯しやすい本が理想です。できれば文庫本など小さいサイズのものがおすすめです。

そして、読みはじめて苦痛に感じたらやめることです。読書は苦行ではありませんので、そんな状況で続けていても読書が嫌いになってしまうだけです。そうなる前に、思い切って読むのをやめてしまいましょう。

○目に見える場所に本を置く○
私は枕元に常に数冊の本を置いています。寝る前の儀式として読みたい本を読むようにしています。私は小学校のときに、はじめてライトノベルを読みました。眉村卓さんの『ねじれた町』という文庫ですが、この本が大好きでいまでも枕元に置いています。

一条真也さんの『ハートフルに遊ぶ』『遊びの神話』もお気に入りです。発刊が1988年、1989年なのでバブル経済の真っ只中ですが、この2冊ほど、バブル経済を照射している本はないと思っています。

こうやって、本を読む習慣を視覚的にも訴えかけるようにすると、読書習慣は身につくはずです。本を読む時間がいっぱいあると、人生は楽しくなります。

あなたが、心を豊かにする1冊に出会えることをお祈りしています。
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尾藤克之
コラムニスト、明治大学サービス創新研究所研究員
16作品目となる『頭がいい人の読書術』(すばる舎)を出版しました。
※2/14現在、amazon・読書術、図書館情報学の2部門でベストセラー1位。