バイアス情報に騙されないための「3つの方法」

2020年03月01日 14:00

メディアの報道には、バイアスがかかりがちです。ニュース報道はどうしても過剰に見せたがる傾向があります。その方がニュースとしての価値が高まるからです。

例えば、今回のコロナウィルスの広がりによる株価の下落。とあるビジネス系メディアは「NYダウ1190ドル急落、過去最大の下げ幅を記録」という見出しで、あたかも史上最悪かのような印象を与えました。しかし、日本経済新聞に掲載されているグラフを見ると、下落率では今のところ、リーマンショックより小さいことがわかります(図表も同紙から)。

比較すべきは、下落額ではなく下落率です。NYダウが2万ドルの時と25000ドルの時では、同じ1000ドルの下げでもインパクトは異なります。算数が出来る人なら誰でもわかることです。

あるいは、写真を使った意図的な印象操作をすることもあります。例えば、コロナウィルスの政府の対策の記事に安倍首相の困った表情の写真を掲載すれば、ネガティブな印象を与えることができます。

このような方法は、フェイクニュースとは言いませんが、事実をミスリードする不誠実な報道です。

そんな、情報操作に流されないためには、次のような視点を持つことが重要です。

1.定量化してみる
「かなり悪化」「危険な状況」といった情報ではなく、それを数値化する情報を集めることです。コロナウィルスであれば、毎日の感染者数の発表や、感染率、死亡者数といった数字をチェックすることで現状を客観視できます。東日本大震災の時に放射線量をチェックしていれば冷静に行動できたのと同じことです。

2.一次情報にアクセスする
また聞き情報は「伝言ゲーム」になって、情報にノイズが入っています。広がれば広がるほどその精度は下がります。情報は出来る限り川上に取りに行く。発信元までアクセスできれば、正確な情報を迅速に知ることができます。

3.複数の情報元でクロスチェックする
政府が発表するような一次情報さえ捏造だと疑っている人は、複数の信頼できる情報源にアクセスして比較してみることです。異なる情報があれば、別の情報源にもクロスチェックすることで、真偽を判断できる可能性が高まります。

SNSの普及によって、フェイクニュースやバイアスのかかった情報があっという間に広がることが多くなりました。そんな情報に惑わされて間違えた行動を取らないように気を付けたいものです。

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編集部より:このブログは「内藤忍の公式ブログ」2020年3月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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内藤 忍
資産デザイン研究所社長

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