小泉会長が小池都知事との子育てシンポジウムでメルカリの育休施策などを紹介

2020年03月03日 16:00

2月16日(日)、女性活躍の推進について広く発信と提言を行うことを目的に東京都が行っている「女性が輝くTOKYO懇話会」に参加しました。

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今回は、「職場が変わる!意識も変わる!!~パパズ・スタイルはじめよう~」と題して、小池百合子 都知事、モデレーターとしてワンダライフLLP代表の林田香織氏、ゲストとして育児本なども出版されている俳優でタレントの金子貴俊さん、社長時代に育休も取得したメルカリ取締役会長の小泉文明 (以下、小泉)が、男性の育児を応援する職場環境づくりや夫婦の家事・育児分担等について語りました。

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イベントのオープニングトークを務めた小泉は、自身が社長時代に育休を取得した経験とともに、メルカリでは、男性育休取得率が80%を超えており、平均で2ヶ月程度の期間の育休を取得をしていることを紹介しました。

メルカリの行動指針となっている3つのバリューを紹介、とくにリスクを取って果敢にチャレンジしていこう精神があり、こうした考え方が福利厚生にも反映されていること、仕事でリスクを取ってチャレンジするためには、家族との信頼関係は非常に重要なことなどを伝えました。

また、メルカリには「Trust & Openes」という社員を信頼し、情報をオープンにしていこうという文化もあり、信頼関係の中で物事を進めていこうとしていることも紹介しました。

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今回のイベントの主題であった育休や子育て支援に関わる福利厚生については、メルカリには、金銭的な支援や働き方の支援を行う「mercibox」というパッケージがあることを説明しました。

現在では育休イベントに呼ばれることも多い小泉も、第一子が生まれた34歳の頃は、まだまだ「仕事が先にあって家族があと」という状況だったと言います。一方で、経営者として会社の経営を考えると、社員の家族のケアができていないと採用でも負けてしまうと話しました。スタートアップ業界の中では今、育休を取得する経営者も社員も増えてきています。転職も当たり前となり、フリーランスでも活躍できる社会になってきています。こうした状況は、まだまだ変化の途中ですが、会社が個人から選ばれる時代になっており、会社と個人は横の関係でパートナーになっていくべきだと話しました。

また、あらためて「育休はトップが取るべき」と語り、小泉自身も会社がベンチャー創業期であったものの育休を取得した経緯を説明しました。2人目と3人目の際に育休取得した時には、新聞で「社長が育休取得」と掲載されたことに触れ、社長が育休をとっただけで報道される社会に、「マズいな」と感じ、こうした反応をなくすためにはどう実現していくかと考えたと話しました。

また、育休を取得する効果として、一回仕事から離れることで、仕事にコミットメントする姿勢が高まるという話も紹介、これからは、こういった会社が選ばれていくのではないかと、オープニングトークを締めくくりました。

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後半は、パネルディスカッションとなり、小池百合子 東京都知事、イクメンタレントの金子貴俊さんとともに、小泉から男性の家事育児参画推進に向け、メルカリの取組や、家事育児に取り組む男性の事例を紹介しました。

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冒頭、小池知事からは、東京都にとって大切なのは人であり、東京都に住む約半分は女性であり、女性が活躍できないと、東京は半分の人が活躍できていないことになる。人を通じて東京をどうするのかを話し合っていければと、問題提起されました。

これまでは、女性が家事や育児に男性の2倍以上を担っていました。これを変えていくためには、男性のマインドを変えることが重要だとし、東京都が進める男性の家事育児参画の施策も紹介しながら、男性の家事育児について話して行きたいとしました。

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小泉からは、経営者の視点からメルカリにはどういう取り組みがあり、またどういう効果がでているのかという視点で、「mercibox」の具体的な内容を紹介しました。

産休育休を語る上では、「お金」の話が重要です。メルカリでは、ボーナスの形を取りながら、産休育休中も実質的に給与を100%保証していることや、妊活についても、晩婚化が課題になっている中で、メルカリの中にも妊活している社員も多いので、金銭的にはかなりの部分を会社が支援している話を紹介しました。また、子どもが体調を崩した際の病児保育についても1時間最大1,500円をケアしているほか、認可保育園に入れなかった場合でも認可外でも認可との差額を会社が負担する制度や、会社が全社員の死亡保険に入っている話をしました。

こうした制度は全て、社員がチャレンジしようというポジティブな仕事をしてもらうための仕組みであり、ご家族がリスクを負わないようにしていると話しました。

メルカリでは、社員が働く上でのマイナスをゼロにする福利厚生制度が整備されており、もし自分や家族に何かあった場合にも、思いっきり働いてくださいというスタンスを取っています。逆にゼロをプラスにするような家賃補助などの福利厚生はありません。

こうした仕組みがあってか、オープニングトークでも触れたように、メルカリでは男性の育休取得が81%となっていますが、女性の産休育休からの復帰も100%になっています。

こうしたメルカリの取り組みや制度、効果などに対しても、小池知事に関心を持っていただいたほか、これまでは、女性は使い捨てのようになることが多く、以前は結婚退社、その後も出産退社などと言われてきましたが、これからは、どう引き止めるかということになってきているそうです。それは非常にいい傾向であり、結婚、出産、育児がペナルティにならず、むしろどう褒めてあげるかが重要であり、その点メルカリは結果として持続可能な会社経営になっていると思ったと評価していただきました。

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また、小泉からは、メルカリは、主婦をはじめ多くの女性の方にも使っているサービスであり、こうしたサービスをより良くして行くためには、社内の女性の声を大事していく必要があるとも話しました。

育休の取得率を上げるためには社内の空気感が重要であり、メルカリでは、トップである社長が取得したことによって、メンバーが取りやすいという空気ができました。社員の中にも「メルカリっていうのは、そういうポリシーの会社なんだ」という認識は共有されるようになったと紹介しました。

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また、同時に育休から戻って来た人のパフォーマンスも重要です。

男性が育休取得することのハードルになっている不安要素には3点あり、「収入が減ってしまう」という不安については、先述のmerciboxで解消できますが、2つ目の問題として「復職時、浦島太郎みたいな状況になってしまうのでは」ないかという不安があります。

メルカリの場合、Slackやdocsなどの情報共有ツールを導入しているので、小泉も育休中も1日1,2回はこうした情報を見ていたそうです。

こうした状況を小泉は「長期の出張中のようなイメージ」と話し、育休を普及させていこうという場合には、こうした情報の共有の仕組みや会社組織の中の情報の透明性が大事になってくるとも話しました。

また、「業務が属人化していて休めない」、「むしろ休むほうが辛いのでは」ということが指摘されることもありますが、育休のタイミングというのは、そもそも急には訪れるものではないので、準備をする時間はあるはずです。

育休中は、組織として逆に若手をアサインしてトレーニングしていく期間に使うなど、仕事を引き継ぐカルチャーを創っていくことが大事になると紹介しました。

小泉は、mixiで取締役だった27歳の時に、会社にいた女性が、育休から帰って来たら、育休前と比べ物にならないほど無駄話もしないで集中して18時まできっちり働いて、パッと帰るようになったのを目の当たりにして感動したと紹介し、子育てや育休の経験が、仕事の仕方に活かされるということがあると話しました。

最後に、メルカリのこうした取り組みを「成長企業なのによくやっている」と褒めていただくことがありますが、むしろ、「こういうことをやっているから成長できている」のだと話しました。

育休の取り組みもそうですが、こうした取り組みを行っていくことが競争力を生んでいくのではないでしょうか。

(高橋亮平)

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編集部より:このエントリーは、メルカリの政策企画ブログ「merpoli(メルポリ)」の2020年3月2日の記事より転載させていただきました。掲載を快諾いただいたメルカリグループに感謝いたします。オリジナル記事をご覧になりたい方は「merpoli」をご覧ください。

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