日韓で相互人的交流抑制措置をとれば面子も守れる

八幡 和郎

韓国の爆発的な拡大が日本の及ばないようにするためにどうしたらいいかいちど立ち止まって考えた方が良い。韓国での新型コロナウィルス感染が止まらない。年内流行が続き国民の4割程度が感染するという話もある。中国と違って感染を抑える手段を持っていないのが心配だ。

官邸YouTube、青瓦台Facebookより:編集部

どうしてかという理由はいろいろあるが、やはり大声でしゃべる、手や肩を組むとかいうのが好きだ、直箸で食べ物をとり、キムチなどはほかの客にも使いまわすという、フレンドリーだが感染防止には向かない文化ということもある。

闇雲に優先順位をつけずに検査し陽性だったら入院させたので、病床が不足して、本来入院すべきはずの重症者が自宅でばたばた死亡するといった事例が増えたので、全員入院方針は転換したらしい。私は感染を止めるためには、医療施設に来ないようにさせるのがいちばんだといってきた。

電話でまず、窓口に相談させて、そのうえで、指定の場所に行かせるべきだ(本当はドクターカーのようなもので巡回して検査したほうがいい。イギリスでは医師でなく看護師が二人で車で巡回しているようだ)。

今回の新型ウイルスは医師や看護師など医療関係者への感染が多いので、ともかく、完全防備していない医師や看護師が感染可能性がある人に接触しないほうがいい(これはインフルエンザについても本来私の主張してきたところであるが、安直に小規模診療所でインフルエンザの検査ができるようにしたので現実性がなくなってしまった)。

韓国の対策を褒めていた山口二郎とか玉川徹は丸坊主になってしかるべきだ。優先順位をつけずに医療資源を浪費した韓国の対策はあまりにもお粗末としかいいようがない。

安倍首相は、先般の記者会見で医師の要望があればすぐに検査ができるようにしたいようなことを言ったので、私はそれはまずいとしたが、今日あたり、だいぶニュアンスを変えているようだ。早く、撤回したほうがいいと私は思う。

韓国との行き来については、一週間くらい、航空便を最小限にするとかフェリーだけにするとかして、両国政府で対策を協議したほうがいい。互いに対等の立場で人的を縮小し、やむを得ないものだけに限定し、相互協定で国内の足取りも追跡できるようにしたほうが、互いのメンツのためにもいいし、ぎくしゃくしてきた日韓の関係を現実的なものにするためにもいいかもしれない。

それに実は、中国の観光客に比べた場合、日韓相互の観光客は中国人ほどお金を使わないから止まっても数の割には互いに打撃は少ないのだ。

おりしも、先月14~15日、大邱(テグ)オペラハウスに出演したダンサーのナ・デハンは自宅待機の指示を守ることなく、恋人と日本旅行に出かけていた。この様子を本人が自身のSNSにアップしたことから発覚したのだが。恐ろしいことだ。