田代まさしさんに「薬物をやめ続けて」ピカ1によかった判決!

2020年03月06日 11:30

田代まさしツイッターより

2020年3月4日 覚せい剤取締法違反の罪に問われた、田代まさしさんの判決がありました。

田代さん同種前科があり1度の執行猶予、2度の実刑、そして今回が4度目の逮捕なので、一体どんな判決になるのか?と思っていましたが、結果は求刑3年6ヵ月に対し、判決は実刑2年+6ヵ月の保護観察つき一部執行猶予ということで、かなり温情をかけて貰えましたね。

大体こういう場合、3年6ヵ月の求刑だと、せいぜい判決でまかったとしても6ヵ月位で、おおかたの予想だと、2年6ヵ月の実刑、半年の一部執行猶予くらいじゃないかと思っていましたが、予想より実刑期間半年も短かったですもんね。

この一部執行猶予制度というのが、分かりにくいかもしれないので少しご説明すると、皆さんもご存じの通り、薬物というのは再犯率が高いですよね。

何度も繰り返してしまうのは、薬物「依存症」という病気に罹患しているためであって、精神疾患が原因の人を刑務所に入れていたって良くならないですよね。そこで刑務所に入って貰う期間を短くして、社会の中で治療に繋がりながら回復して貰おう!というコンセプトで生まれたのが「刑の一部執行猶予」制度なわけです。

で、この一部執行猶予期間は保護観察付となって、保護観察所のプログラムか、医療か、精神保健福祉センターか、はたまた回復施設か、なんらかの回復プログラムに繋がることになっています。

さて今回、この判決を出した仙台地裁の大川隆男裁判官、報道ベースでしかわからないですけど、これまでずっと薬物事件の判決文を分析して来ましたが、今回の裁判長の判決文はピカ1によかったですね。

まずは、

薬物犯罪により2回服役しながら、犯行に及んでおり薬物に対する親和性は看過しがたく、遵法精神も低下している。

とお説教から入るのは致し方ないにせよ、

良かったのはここの部分ですね、

「更生の意欲があり、リハビリ施設の関係者や友人が今後の支援を証言していて、周囲の支援も期待できる」

「手を差し伸べてくれる人がいるのは、大きな財産です。社会に復帰したら薬物をやめるのではなく、やめ続けて下さい」

特にこの
薬物をやめるのではなく、やめ続けて下さい」という部分は、「お~!この裁判官良く分かってるな~!」と、うなりましたね。
そう、一時的に止めることはできても、止め続けることが難しいんですよね。

裁判官の
「再犯は多いけど、回復するための環境も整っているから、その人たちに感謝して大事にしながら、薬物を止め続けていくんだよ!そのために早くリハビリに繋がれるよう、実刑期間短くしといたよ。」
と、こんな優しさが汲み取れるような判決でした。

これに対して、特に最悪だったのが沢尻エリカさんの裁判官の判決文ですね。
どこがダメかって言うと、まずここ。

「罪を認めて反省の態度を示し、保釈中に入院治療を受けたほか、今後も通院を続けるなどして立ち直る姿勢を明らかにした。今回にかぎり社会の中で自力で立ち直る機会を認めるべきだと判断した」

薬物問題に対して「自力で立ち直れ」は絶対にダメ。「周囲のサポートを受けながら、一人で抱え込まず、ストレスを溜めすぎないようにしながら回復しなさい」と伝えるべきでしたね。

それと、この裁判官本当に1ミリも薬物問題勉強してないなと思ったのはこの説諭のくだり。

「事件で社会の信頼を失ったと思いますが、女優として仕事に取り組む上で社会人としての心構えが十分でなかったと思います。今後はまず、ひとりの社会人として、年齢相応に信頼されるよう努力してほしい」

田代さんの裁判官と真逆ですね、この見解は。

沢尻さんは10代で芸能界で大活躍し、まだ思春期のうちから大人の役割を課せられてきたわけで、人一倍責任を押し付けられながらも応えようとしてきた。それに対し、執拗にマスコミが追いかけ回し、メンタルに支障をきたした。年齢不相応に、大人が追いかけ回したんですよね。

そもそも仕事に対する心構えが十分でなかったら、あんな売れっ子にも素晴らしい演技もできるわけがないですよね。

薬物の本当の再犯防止を望むなら模範解答はこうですね。

事件で、信頼を失ってしまったと思いますが、あなたはまだ思春期の頃から大人以上に責任を抱え込む立場にいました。精神的な無理が続くと、また薬物に頼ることになります。仕事に取り組む上で大事なのはチームワークです。一人で頑張りすぎると結局チームは壊れてしまいます。チームを信頼し、もっと人に頼ることを学びましょう。

薬物問題に関してマスコミ、マトリもロクでもない偏見ばかり広めてますが、実は、裁判官も偏見に加担しているんですよね。
もう少し、薬物問題について学んでから判決文書きましょうね。どうせ執行猶予だからって、何も考えず、説教書いておけばいいや!と、ばかりのおざなりの判決文が多すぎます。

そういった前例を鑑みても、今回の仙台地裁 大川裁判官の判決文ピカ1によかったです。
薬物問題に対して作文能力と、勉強する意欲のない裁判官は、どうせパクって終わらせるなら、大川裁判官の判決文に上書きして下さい。
宜しくお願いしますね!

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田中 紀子
公益社団法人「ギャンブル依存症問題を考える会」代表

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